大堰周辺の魚たち


筑後大堰には、魚が堰の上流と下流を自由に移動できるように、魚道と呼ばれる魚の 通り道が設けられています。
この魚道を通る魚には、アユ、ニゴイ、クルメサヨリ、オイカワ、テナガエビ、モクズガニ等がいます。
魚道では、2〜5月にかけて稚アユの遡上が、12〜2月にかけてモクズガニの稚ガニの遡上がみられます。
 

アユ
河川中流域の瀬や淵に生息。付着藻類を食べます。秋に産卵し、多くは1年で一生を終えます。

アユ
 

ニゴイ
河川の中〜下流域の底層近くに生息。コイに似ているのでこの名があります。食用には小骨が多いのが難点。

ニゴイ
 

クルメサヨリ
久留米にちなんで名付けられました。汽水域の表層を群で泳ぎます。卵は水草などにからみつけて産みます。

クルメサヨリ
 

オイカワ
ハヤ、ハエなどと呼ばれ、河川の中〜下流域の平瀬に多く生息。甘露煮にすると美味しい。

オイカワ
 

テナガエビ
河川の中〜下流域の流れが穏やかな川底に生息。ふ化後しばらくは浮遊生活を送ります。天ぷらが美味しい。

テナガエビ
 

モクズガニ
 

モクズガニ
 
 

 

大堰周辺の珍しい魚たち


 

エツ
日本では、有明海湾奥部とそこに流入する河川の感潮域(筑後川、矢部川、六角川など)のみに生息する珍しい魚で、6〜8月に川に上って産卵します。

エツ
 

ヤマノカミ
日本では有明海湾奥部に注ぐ川(筑後川・嘉瀬川・住の江川・六角川・浜川など)の中流域から下流域に分布します。

ヤマノカミ