小石原川ダム建設事業では、i-Constructionの一環として設計、施工、管理と各段階において、継続して各種情報を一元管理しながら、水資源機構で初めてとなる本格的な情報化施工に取り組んでいます。

i-Construction
 国土交通省では、「情報化施工の全面的な活用」等の施策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場を目指す取り組みであるi-Construction(アイ・コンストラクション)を進めています。
 ※H27.11.24 国土交通大臣は経済財政諮問会議にて導入を表明

水資源機構のi-Construction&i-Management

 水資源機構においては、近年、管理事業が主体に変化していることから、管理分野を重点的に取り組むため、i-Managementを追加して、i-Construction&i-Managementとして、取り組むこととしています。
 ※H28.5.9「水資源機構 i-Construction&i-Management推進委員会」設置

 (ICT:Information and Communication Technology の略称、ICT施工は情報通信技術を用いた施工(情報化施工)の意。

小石原川ダム建設事業での取り組み

 小石原川ダム建設事業では、情報化施工により、生産性の向上と効率化・省力化とともに品質の確保・評価が期待できます。

 ※(表中の青文字上をクリックすると当該ページにジャンプします。



○設計CIM

 地形、地質の他、堤体を含む3次元モデルを構築し、細部設計、施工計画の見直し、景観設計等に活用します。

 【設計段階におけるCIMの活用】
 @ 3次元モデルによる各構造物の可視化により、それぞれの位置関係を立体的にイメージすることで、実物をより意識した設計や施工計画の立案が可能です。
 A 従来の2次元の図面からは不可能な、任意の視点からの眺望確認が可能で、全体のレイアウトや調和等の景観設計に活用します。




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○ 施工CIM

 3次元モデルに属性情報を付与することで、出来形等の施工管理、品質管理、受発注者間の情報共有等に適用します。

 【施工段階におけるCIMの活用】
 @ 施工管理データの整備・蓄積により、施工管理・品質管理等の工事施工の情報を3次元モデル内で一元管理します。
 A ダム堤体に設置する観測計器の測定値を3次元で可視化することで、視覚的な把握が可能です。
 B クラウド化により関係者全員が同じデータを共有でき、更新にかかる時間・コストが削減され、データの取り違えがなくなります。




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○ 管理CIM

 施工段階で取り込んだ履歴を残すことで将来のトレーサビリティを可能にし、堤体挙動、水質等の計測データ等を監視、機械電気通信設備情報等を一元管理できます。

 【管理段階におけるCIMの活用】
 @ 設計段階の情報から最新の情報までを3次元モデルで確認できることによる、各施設の状況把握や異常時の迅速な対応が可能です。
 A タブレット等の情報機器を用いての、巡視時の迅速な情報確認が出来ます。
 B 各種データ監視・蓄積による施設の長寿命化を検討します。



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○ MG機械を使用した施工

 堤体基礎掘削においてMG(マシン・ガイダンス)機械を使用することで、経験の浅いオペレーターでも精度の高い施工が可能となるとともに、丁張り設置を実施しない等の省力化を図ることができます。
 MG機械は、GNSS受信機及びアーム位置の特定のためのセンサーを装着することで位置情報を獲得します。




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○ 3次元計測データによる出来形管理

 土工において、UAVによる空中写真測量による3次元計測で出来形計測を行うことで、作業の迅速化や作業員の安全性を確保します。
 (UAV:Unmanned Aerial Vehicle の略で、ドローンなどの無人飛行機のことです。)



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○ GNSS測量

 UAVを用いた空中写真測量で判別が困難な地質等においては、GNSSを用いた測量を実施することで、測量作業の省力化が図れます。
 (GNSS:Global Navigation Satelite Systemの略称で、GPSを含む衛星測位システムの総称)



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○ ASPの活用

 小石原川ダム関連工事では、ASPによる工事書類の情報共有を実施しており、受注者、監督員及び監督補助の相互において情報共有が可能となったことから、地元の受注者からは書類提出に関する時間及び手間を削減できたとの発言がありました。
 



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○ トンネルの岩盤評価システム

 切羽前方で得られた計測値を中央監視室のモニターに表示することで、トンネル切羽に接することなく切羽前方の地山性状や破砕帯の有無、岩盤強度等の監視を行います。
 




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○ トンネルの穿孔探査システム

 従来は、切羽前方に対してコアボーリングを行い、サンプリングされたコアの観察や試験を行って地質を評価していました。
 この穿孔探査システムは、施工中の山岳トンネルにおいて切羽前方を穿孔した削孔エネルギー等を評価して、地山性状を直接的に精度良く判定するものです。
 



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○ ICタグを用いた入退場管理システム

 効率的な車両管理と交通誘導員の負担軽減のため、機構初の取り組みとして、自動ゲートを設置しました。

 工事関係車両が専用のICタグ(RFID)を使用することで、ゲートが自動で開閉するとともに、通行記録が残るため、入退場車両の管理が確実に出来ます。





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○ センサーを活用した施設監視

 設備管理の指標となる温度、振動、電圧、電流等の値を自動計測したデータを収集することで、効果的な機器の劣化診断、維持管理の効率化、運転操作及び故障復旧支援が可能となります。




 【収集データ】
 @電動機:温度、振動  A減速機:温度、振動、潤滑油  B切替装置:温度、振動、潤滑油  C油圧ポンプ:温度、振動、圧力、作動油
 D油圧シリンダ:振動  Eワイヤロープ:ロープ張力  F開放歯車:潤滑油  G機側操作盤:電圧、電流、漏洩電流

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○通信環境の整備・携帯機器類の活用

 監査廊内及びゲート室内を無線LANによる通信環境を整備することで、管理棟とリアルタイム通信が可能となり、維持管理を省力化することが出来ます。



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