両筑平野用水事業によって造られた江川ダムは、福岡市から南東40キロメートル地点、有明海の河口から69キロメートル地点の筑後川水系小石原川(朝倉市江川地区)にあります。
なぜ、この場所に江川ダムを造ることになったのか、その理由は次の3つの条件によります。
- 降水量が多い
- 江川ダムのある地域は、雨の量が全国平均よりも多く、ダムを造るのに適しているのです。
- ダムに適した地形
- ダムを造るのに地形の山が左右の岸からせまりダムの長さが短くて、ダムの工事に係る費用が少なくて済むことです。
- ダムの基礎地盤
- ダムの重さに耐えるだけの強い地盤があることです。江川ダムは地盤の強さの程度を考え重力式コンクリートダムに決まりました。
ダムには形や構造によってさまざまな形があり、ダムを支える地盤の強さの順序によって、a.アーチ式コンクリートダム b.重力式コンクリートダム c.ロックフィルダムの種類があります。江川ダムは b.「重力式コンクリートダム」です。
アーチ式コンクリートダムとは

ダムが上流方向へアーチ状に張り出しているのが特徴で、ダムの両岸で水圧を支えます。使用するコンクリートの量を少なくすることができる一方、ダムの両岸の地盤が強固でないと造ることができません。
重力式コンクリートダムとは

ダムの横断面が三角形なのが特徴で、コンクリートの重さを利用しダムの自重で水圧を支えます。日本ではこの形のダムが最も多く造られています。江川ダムも重力式コンクリートダムです。
ロックフィルダムとは

岩石や土砂を積み上げて造るダムで、ダム自体の体積が大きいため安定性があり、コンクリートダムよりも地盤が悪い所でも造ることが出来ます。
