事業所職員だより
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Vol6. 江川ダム迷い犬のその後 〜 Happy New Life 〜
 
 今回は江川ダム周辺にいた迷い犬のその後についてご紹介いたします。

ピースとアースの絵
犬の神様からの贈り物
今、2匹は無事保護され、新しい飼い主さんのもとで、名前も白い犬が「ピース」、茶色の犬が「アース」と決まり、新しい生活を始めました。
今回、ふたつの大切な命を救ってくださった皆様に心より御礼を申し上げます。
 ■ 2匹との出会い
 平成23年5月の連休明けに、江川ダム周辺へ2匹の迷い犬がやってきました。
2匹とも、長い間食べ物を口にしていないようでとてもやせ細り、あばらが浮き出ているほどでした。
とてもおなかがすいているようでしたが、警戒心が強くなかなか人の手から食べ物を食べようとはしませんでした。
 そんな犬たちを心配した方々が、代わる代わる毎日のように様子を見に来てくださるようになりました。
 そして、ほどなくそのうちのお1人からある申し出を頂きました。
「保護していただければ、飼いたいという方がいる。」
このありがたいお申し出もあり、江川ダムではこの2匹を保護することにしました。
5月に江川ダムに現れた頃の写真
5月に江川ダムに現れた頃の写真
【左】白:ピース、【右】茶:アース
 ■ 保護大作戦!!
 最初に、保護したのは、ピースでした。
 保護するために餌付けをし、1度素手でつかまえたのですが、リード切って逃げてしまいました。そこで翌日、朝倉市役所環境課様より、保護用のカゴをお借りして、ワナを仕掛けたところ、1時間も経たないうちにピースが入っていました。
 アースはつかまってしまったピースのカゴから離れず、一晩中、悲しそうに「わおぉーん」と泣いていました。
 その後、残されたアースは、カゴにも入らず、しばらくいつもの場所にいましたが、そのうち遠くに隠れて、おなかがすいた時だけ人がいる所まで降りてくるようになりました。
 1匹になり、さらに警戒心が強くなっていたのですが、数人で力を合わせ、何とか素手で保護することに成功しました。 
保護された時の様子はこちら
 ■ 2匹の感動の再会
 ピースとアースは、保護された後すぐに、様子を見にきて下さっていた方を通じて筑紫野市のシェルター活動をされている施設でいったん預かられることになりました。
 先に保護されたピースは、優しく接してくださるスタッフやトレーナーの方にすぐになつき、膝の上に乗ったりするようになっていたそうです。
 後に保護されたアースは、ピースの姿を見た瞬間に「きゅぅきゅぅ」と鳴いて喜んだということでした。もしかしたらもう会えないと思っていたかもしれず、きっと、感動の再会だったことでしょう。

 2匹はすぐに、シャンプーをしたり、体中の虫を取ったり、予防接種をしたり、新しい生活を始めるためのプロによるトレーニングを受けたりしたそうです。

 こちらの施設は、動物病院やドッグランなどもある犬の総合大型ドッグパークで、ボランティアで捨てられたりして保護された犬をケアし、新しい家族を見つける活動をされています。
 1つでも多くの大切な命を救いたいという思いなどからそういった活動をしているそうなのですが、保護できる犬は限られており、通常、家庭で飼えなくなった犬の保護は行っていないということです。
 しかし、今回のケースは今までにはないケースで、たくさんの人々の「2匹を助けたい」という思いがひとつになって保護が出来た、めったにない例となりました。

 ■ ピースとアースを囲む会にて
  先日、7月の梅雨も明けた青空がまぶしい日に、その2匹の保護に関わった方が集まり、2匹を囲む会が開かれました。

保護された頃と比べると見違えるほどかわいい姿になっており、とても新しい飼い主やスタッフの方々になついていたのが印象的でまるで別人(犬?)を見ているようでびっくりしました。

 エサをあげたり、保護に関わった方々も久々に会う2匹を見て感動したり記念撮影をされたりと、和気藹々と楽しい時間が流れていきました。
集まった皆様江川ダムにいた頃を思い出したのか遠くへ走っていくアース一緒に記念撮影
ピースとアースとの久しぶりの再会を喜びました
 ■ 新しい飼い主さんの思い
 新しい飼い主の方は北九州市の方で、もともと犬を3匹飼っていらっしゃいましたが、昨年、一昨年と相次いで大事に飼っていた犬を亡くされ、一時期はもう犬は飼わない、と考えられていた時期もあったそうです。
 しかし、平成23年3月11日の東日本大震災の映像でかわいそうな犬の様子を見て、何か出来ることをしたいという強い思いを抱き、そういった犬を引き取るための登録をしようとされていたそうでした。
 ちょうどそんな折りに、このピースとアースの話を聞いたそうで、ご家族にも前々からかわいそうな犬を引き取りたいというお気持ちを話されており、ぜひ引き取りたいと即答されたそうです。

 その後、新しい生活を始める前に、トレーナーの方が新しい飼い主さんのご自宅を訪問して、2匹を大切にしてくれるか、責任感があるかなどを確認したり、試行的に短期間ずつの施設とご自宅との滞在を繰り返し、先住犬(1匹)との相性をみたりなど、いろいろなことを事前に確認されました。
 その結果、正式に引き取られることとなり、6月30日に北九州市の住民(犬?)として市役所に登録されました。
 
新しい飼い主さんの膝の上で甘えるアース
新しい飼い主さんの膝の上で甘えるアース
イキイキとした表情で元気いっぱいのピース
イキイキとした表情で元気いっぱいのピース
飼い主さんとスタッフさんのことが大好きな2匹
飼い主さんとスタッフさんのことが大好きな2匹
世話をしていただいた方との強い信頼関係
世話をしていただいた方との強い信頼関係
 ■ 最後に
 今回、皆様の「2匹を助けたい」という「心」が2つの大切な命をつなぎました。
 ピースとアースはこれから新しい家族との生活が始まります。
 2匹は散歩に行く時もいつもくっついて歩き、片方ずつ散歩に連れて行こうとすると、残された方は「わんわん」と吠えて、散歩に連れて行こうとしている方も、そこから絶対に動かないそうです。
 2匹の強い絆を感じさせられるエピソードでした。
 この2匹のこれからも一緒に生きていきたいという願いを叶えてくださった新しい飼い主さんに感謝するとともに、今回保護に関わってくださった方々に御礼を申し上げます。
 
ピースとアースの保護に関わってくださった皆様との記念撮影
ピースとアースの保護に関わってくださった皆様との記念撮影

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