江川ダムが出来る前の江川地区は、梨の栽培が盛んで、当時は、江川地区の中の下戸河内区だけでも14軒で梨が栽培されていたそうです。
江川ダムを見渡すことが出来る展望広場にある「水没記念碑」にも【近くの梨山にのぼると・・・】という言葉から始まる故郷「江川」を想う詩(やまいも文集より)が刻まれています。
しかし、今では「江川梨」を栽培する農家も2軒となってしまい、現在はその2軒で「江川梨」の伝統の味を守っています。 |

水没記念碑(S47.8設置)
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| ■ 梨ができるまで |
梨は収穫が終わった後、冬期に剪定、4月の開花時期に摘花、交配、摘果、5月連休頃には「20世紀」梨の表面ツヤを美しく保つために「小袋かけ」、そして5月下旬から6月上旬にかけて2回目の「大袋かけ」を行います。
7月下旬から8月お盆頃にかけて、上秋月の自然と清らかな水にはぐくまれ、1年間かけて大切に育てられた美味しい江川梨「幸水」を頂くことができます。
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| ■ 梨の袋がけ |
袋かけの時期に、上秋月湖(江川ダム)湖畔にある梨園に伺いました。
なんと「自家用モノレール」があり、急な山道をそのレールに沿って歩いて登りました。収穫した大切な梨を安全に降ろすためにとても重要な運搬手段です。
下戸河内区の山崎梨園では、上秋月湖畔など1.6ヘクタールの梨園で「幸水」「豊水」「20世紀」「新高」「新興」「愛宕」の江川梨を栽培しています。
初夏、下戸河内区のベテラン「梨袋かけ娘さん」の手伝いを得て「20世紀」の大袋かけが行われていました。
1人が梨木1本、1,000個(!?)ぐらいの大袋かけを1日で行います。コツがあり、素人ではなかなか上手く出来ないようです。
腰が伸ばせない低い場所などもあり、大変な作業ですが、蛾などの害虫から梨を守るために欠かせない大切なお仕事です。
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モノレールに沿って登る |

すぐ横に流れる冷たい清流 |

梨等を運搬する荷台 |

梨の袋がけ |

1本の木に約1000個の梨 |

袋がけの合間の一休み |
| ■ 梨と天気の関係 |
今年は、最初雨が多くて心配していましたが、梅雨明けが例年より早かったため、少し小振りではあるけれども、良い梨が出来ているということでした。
それから、4月の低温も梨にとっては良くありません。
4月は細胞数が決まる大事な時期で、4月1日頃の梨の開花から、1週間から10日程度が暖かいと良い梨が育ちます。
また、収穫の際も気温が30℃になると梨が暖かくなり、収穫後の日持ちが悪くなるため、基本的には早朝6時から10時の間に収穫されています。
台風が来る場合は、強風で実が落ちたり傷ついてしまうため、梨棚が動かないように紐で固定したり、ニイタカなどの大きな実がなるものは、1つ1つ紐で引っ張って固定します。 |
| ■ 収穫 |
収穫は、熟れたものから順に行います。
ただし、全て同時に熟れるわけではないため、人間の目で見て、長年の経験と勘で収穫時期かどうかを判断します。
朝収穫した梨はコンテナで選果場に運ばれ、コンベヤに乗せて、まず大きさ・形などにより、目視で3段階に分けられます。その後、機械などで十数種類に分けられ、JA等を経由して「江川梨」は東京・福岡市などに出荷されます。
今回、収穫にあたって大変なことや良かったことを教えて頂きました。
【大変なこと】
@梨が病気になってしまった時。
黒星病は黒い斑点が出て周りの梨にも広がるため、消毒や見つけたらすぐ取り除くことが大切です。味は変わりませんが、見た目が悪いため売れなくなります。
Aシカ、カラス、イノシシなどの食害
カラスなどは音で驚かせて追い払います。
【良かったと思う時】
@収穫の時。
A思っていたより良い値が付いた時、頑張ったなぁと思います。
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収穫時期を迎えた江川梨 |

ご夫婦で仲良く収穫 |

もぎたての梨 |

驚くほどみずみずしく甘い |

江川梨の栽培場所の一部 |

取材の様子 |
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最後に、今回お忙しいところ取材にご協力頂きました「江川梨」の山崎梨園の方に御礼を申し上げます。
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