福岡県朝倉市の三奈木地区の「三奈木砂糖」の精糖現場、JA筑前あさくら三奈木支店三奈木砂糖研究会の皆さんのもとにおじゃましました。
三奈木地区では、江戸時代からサトウキビの栽培と黒砂糖の精糖が行われており、途中一度は途絶えることもありましたが、三奈木砂糖研究会を始めとした地元の方々の強い熱意と努力により、三奈木砂糖は朝倉の特産品となっています。
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テレビや雑誌の取材も多く、世界一高級な砂糖とも言われていますが、栄養価も高く、非常に人気が高いそうです。
また、近年廃校となった朝倉農業高校跡地について、朝倉市が跡地利用計画を進めており、米や餅米作りと共に、「三奈木砂糖」の原料となるサトウキビが栽培されるなど、朝倉の伝統産業として重要な役割を果たしています。
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車よりも高く伸びるサトウキビ
2011.10.8三奈木地区にて撮影 |
| ■サトウキビの栽培と収穫 |
三奈木のサトウキビは、「農林3号」という品種で太く長いため、収量が多いのが特徴です。
サトウキビの苗は暖かくないと芽が出ないため、3月に植えます。春から夏に成長し、例年11月初旬から収穫を始めます。今年は収穫量が多いため、10月後半から収穫を始めたそうです。霜に弱いため、あまりゆっくり出来ず、12月後半まで忙しい毎日が続きます。
朝3時から収穫をすることもあり、刈払機で刈り取り、根を洗い皮を剥いて絞れる状態にします。
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収穫した大量のサトウキビ
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この機械に入れて汁を搾ります
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| ■三奈木砂糖の精糖 |
大量のサトウキビから汁を搾り、1番釜・2番釜で煮詰めて灰汁を取ります。最初はほぼ透明だった汁も2番釜に来る頃には美しい琥珀色に変わっています。
仕上げ釜に移し、薪を燃やし煮詰め、大きな泡がだんだん下に下がっていったら、人の手で焦げ付かないようにかき混ぜながら練り上げていきます。火に薪をくべて火力の調整をする方と、混ぜる方が抜群のコンビで、焦げ付きそうな場所があると、「奥は火を入れて、手前の方を火を弱めて」など、絶妙な火力の調整をされていました。
仕上げ釜からあげるタイミングは、長年の経験と勘だそうで、色や状態を見てあげます。ふわっとふくれてきて、綿菓子のようになり、白っぽくなってきたら上げ頃だそうです。その後は空気を入れながら混ぜて約120度までに上がった温度をゆっくりと下げていきます。
100Lのサトウキビの絞り汁が11kg〜12kgの黒砂糖になります。
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左手奥が1番釜と2番釜、
右が仕上げ釜です
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仕上げ釜で練り上げる前の糖蜜の状態
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薪を動かして火加減を調整
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仕上げ釜で焦げ付かないように
ひたすら混ぜます
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| ■独特の風味の「三奈木砂糖」 |
こうして出来上がった貴重な「三奈木砂糖」は糖度が18度から19度もあり、スイカの14度などと比べてもかなりの甘さです。またミネラルも多く、少し酸味があるどこか懐かしい独特の風味です。
そのまま食べて濃厚な甘みと風味を楽しむのはもちろん、紅茶やコーヒーに入れたり、お菓子に使ったりいろいろな楽しみ方が出来ます。密の状態にしてお菓子にかけて頂いても大変美味しいそうです。
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練り上げたら冷やす工程へ
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熱い砂糖を混ぜて冷やします
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空気を含みつややかな色合いです
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出来たての三奈木砂糖
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| ■取材を終えて |
「三奈木砂糖」を精糖されている場所は蒸気と煙が立ちこめ周りが見えないほどで、取材が終わる頃には、全身が燻され香ばしい甘い香りになっていました。
「三奈木砂糖」は全て手作りで、長年の経験と勘と地元の皆さんや関係者の方々の熱意で成り立っている大事な朝倉の伝統産業です。
この三奈木の豊かな自然に育まれたサトウキビを使って三奈木砂糖研究会の皆さんが愛情を込めて作られる伝統の「三奈木砂糖」はずっとずっと次の世にも受け継がれていくことと思います。
最後になりましたが、お忙しいところに取材をさせていただき本当にありがとうございました。
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最後に記念撮影をさせていただきました
・・・が、白い蒸気であまり見えません
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| ■昨年の様子 |
今年はお手伝いは出来ませんでしたが、昨年は事務所の職員がサトウキビの汁絞りに参加させていただきました。一日中絞って筋肉痛になったようです。
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サトウキビを機械に投入する
江川ダムのT・Tコンビ |

"おすすめの食べ方"
三奈木砂糖を焼いたお餅に
包んで食べると絶品です |
| 【文章・写真:E.H】 |
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