事業所職員だより
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Vol.34 両筑平野の歴史探訪(その4)「山田堰と三連水車」
 
  両筑平野からは少し離れていますが、今回は筑後川中流部の朝倉市山田にある山田堰とそれに繋がる堀川用水施設の三連水車を紹介したいと思います。


【文章・写真:A.F】

 ■ 山田堰について
 山田堰は、江戸時代初期におきた飢饉や干ばつに対応するため、新田開発に伴い用水を取水するため1662年に工事を着工して翌年に完成させました。
 山田堰は「傾斜堰床式石張堰」とよばれる日本で唯一の方式です。
 筑後川を横断するように石を積み上げ水をかさ上げて堀川へ取水し、増水時には石畳の上を水が流れるようになっています。


■山田堰(取水口付近より撮影)
 筑後川に石畳が広がっており、堰の壮大さを感じさせてくれます。
 堰の隙間から水が流れて、船を通したり下流に水を流したりしています。
 水量が多くなると石畳の上から水が流れるそうで、一度その光景も写真に撮ってみたいものです。

■取水口
 山田堰から堀川用水に流れる取水口です。
 堰取水口の上には罔象女神(みつはのめのかみ)という水の神が祀られています。

■山田堰(左岸から下流側を撮影)
 今でこそ石畳はコンクリートで固められていますが、当時の人たちは洪水等の災害で堰を改修したり、または水利権の調整等で苦労したのではないかと想像してみました。


■堀川用水
 こちらも改修していますが、水路には石積が施してあり、当時の雰囲気を感じさせてくれます。
 「疏水百選」に認定されています。
 ■ 三連水車について

  三連水車は、堀川用水より高台にある畑地等に水を配水するために作られました。現在では揚水はポンプ等に切り替わる中、約220年もの間、日本最古の実働する水車として稼働し、現在もかんがい期には水車による揚水が行われています。

■三連水車
 今も現役の木製三連水車です。
 下流には二連水車もあります。
 ただ非かんがい期のシーズンオフは撤去してしまうそうです。
 ちなみに「三連水車の里あさくら」にある三連水車は鋼製でモーターで回っています。

昭和47年 福岡県「民政文化財」に指定。
平成 2年 国の「特別史跡名勝天然記念物及び史跡名勝」に堀川用水と共に指定。

■揚水状況
 水車で上げた水が樋を伝って流れていき田畑へ配水しています。


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