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1961年(昭和36年)に完成した愛知用水は地域の生活や産業を支える役割を担い、中部圏の飛躍的な発展に多大な貢献をしてきました。

昭和40年代に入ると愛知用水の周辺地域は諸産業の飛躍的な発展と水路周辺の宅地化が進み都市用水の需要が急増しました。
 
  「二期事業」によって若返った愛知用水
老朽化した施設
 

これらの新たな水需要と施設の老朽化に対応する為、昭和56年度から施設機能の拡充と若返りを図る「愛知用水二期事業」が開始され23年の歳月と総事業費2,855億円を投じて平成16年度に完成しました。

トンネルやサイホンはバイパス水路を新設して補修を行うとともに、開水路は「半川締切工法」(※右図参照)により、通水を止めることなく工事を行いました。  

「半川締切工法」
 
「愛知用水二期事業」 工事の様子
 

「愛知用水二期事業」の主な内容
 
 
「幹線水路」の整備
  長大な愛知用水は、開水路を主体として、トンネル、サイホンを地形により組み合わせています。「二期事業」で改築した共用区間の開水路は水路中央に隔壁を設けた2連の開水路とし片側ずつ通水することにより点検・補修等を可能にしました。またトンネルとサイホンはバイパス水路を新設しました。  
 
 
「支線水路」の整備
地域環境の変化とともに、土砂、塵芥、汚水等の水路への混入、施設の老朽化による漏水事故の頻発、ゲート、バルブ等の機能障害が発生しました。
「二期事業」ではこれを解消するとともに合理的な水利用、公平な水管理、水資源の有効利用を図るため支線水路は、パイプライン等の整備が行われました。
 
 
地域との共生
水路周辺の環境に配慮した水路造りを目指し「地域との共生」「地域環境の保全」「親しみのある開かれた施設」を基本に関係市町と協力して水路に蓋をし上部を公園として利活用できるようにしました。
 
近代化された管理体制
長大な水路の為、複数の施設で管理を行っていましたが、IT技術を利用し、総合管理所において集中的に管理できるようにしました。
また管理所の位置は用水の安定供給、管理業務の合理化・省力化を念頭に、主要水路施設の近傍としました。
 
 
新たに建設された施設
小水力発電所(東郷発電所)・美浜調整池を建設しました。
 
 
「長野県西部地震」による牧尾ダム堆砂対策
1984年9月の「長野県西部地震」により大量の土砂が牧尾ダムに流入堆積し貯水機能が低下したことから、牧尾ダムの機能回復と周辺の災害防止を図るため「牧尾ダム堆砂対策事業」が「二期事業」に追加されました。
 
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