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2009年7月2日 愛知用水総合管理所長:井爪 宏  
#002 光陰矢の如し
みなさんこんにちは。梅雨のジメジメした季節ですが、みなさんお元気にお過ごしのことと思います。

さて、早いもので平成21年も半分過ぎてしまいました。光陰矢の如しです。

今年の冬は暖冬でした。愛知用水の水源の牧尾ダムがある長野県王滝村、木曽町では平年の半分以下の雪しか降りませんでした。御嶽山が例年になく黒い部分が目立ち、私たちは田植え時期の水不足を心配ていました。幸い、5月に雨が期待どおり降りましたので渇水は杞憂に終わりましたが、春先の雨により融雪洪水が発生したことから非常事態に備える勤務体制(これを防災態勢と言います)を4回執り、ダムと河川の安全に神経を使いました。

新緑の季節には、水源地域での植樹と育樹が行われました。愛知用水が水を供給している下流地域の方々が木曽川上流部の森林を守り育てるお手伝いをするものです。私も、長野県西部地震により荒れてしまった箇所などに植樹をしてきました。健全な森林の育成管理は容易な仕事ではありませんが、水資源の涵養には不可欠な山の大切な仕事です。下草刈りや間伐など力仕事が根気よく行われている木曽川上流地域を訪れる毎に、上流の方々に感謝する気持が強くなります。

7月1日に御嶽山の開山祭(開山式)が行われました。今年も11月の紅葉が終わり初雪が降るころまでの間、3067mの御嶽山は私たちを温かく迎えてくれることでしょう。御嶽山は「日本百名山」に数えられ、しかも3000m級の山にもかかわらずベテランから初心者まで登山が楽しめる名山です。

皆さんも森が作りだす清浄な水と空気を楽しむために木曽川上流地域をお訪ねください。そして、霊峰御嶽山の雄姿を見ながら水源地域と下流地域の連携について考えてみませんか。
 
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