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2010年4月2日 愛知用水総合管理所長:井爪 宏  
#011 平成22年度 好スタート。幸多き年を期待

新年度が始まりました。年の初めは、地域や仕事の分野で異なります。グレゴリオ歴1月1日を元旦とする生活があれば、旧暦をもって初めとする地域もあります。

7月を初めとする「麦年度」、9月「いも年度」、10月「大豆年度」、11月の「米穀年度」という仕切り方もあるようです。私たちが仕事の区切りとする年の初めは、会計年度である4月1日です。

この時期は、自然界では桜が咲き、水が温み稚鮎が川を遡上しはじめます。水資源機構では人事異動の季節です。愛知用水総合管理所でも異動者があり、職員は辞令交付後、新任地へ向け出発しました。新しい水に早く慣れてくれるだろうかと心配な時期でもあります。

心配事と言えば4月1日朝から降っている雨も心配でした。14時45分愛知県(尾張東部・知多地域他)大雨注意報発令、17時4分岐阜県大雨注意報発令、20時42分長野県(木曽地域他)大雨注意報発令と立て続けに気象情報(注意報)が発令されました。水源である牧尾ダム(長野県王滝村、木曽町三岳)貯水位は、3月に雨が多かったことから高い水位にあるので、防災態勢に入ることを覚悟しました。

当番の職員が事務所に残り、気象情報の収集とダム流入量の予測・現場の警戒に当たりました。日付が変わり2日の3時10分。この時点での累計雨量は87mm、今後の予測累計雨量47mm。「今後、牧尾ダム流入量は増える」という予測が立ちましたので「洪水警戒体制」を発令。担当職員集合。4時30分、ダムへの流入量が増えてきたので防災態勢を「第一警戒体制」に引き上げ、ダムゲート放流の適切な時間を見極める作業に入りました。下流河川の安全確認、関係機関及び関係者への通報など管理に関する各規程に基づき手続きを完了させた後、8時00分、牧尾ダムゲートから放流を開始しました。これから職員が交替でダム下流の安全を確保しながらゲート操作を続けます。ゲートが完全に閉まるのは数日先と見込んでいます。

水を利用する立場では雨は貴重な資源であり、春先の雨は五月の田植えに備えた貴重な雨です。平成22年度は、スタート初日から雨に恵まれたことから幸多き年となることが期待できそうです。
 
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