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2010年8月26日 愛知用水総合管理所長:井爪 宏  
#015 酢いか、甘いか、しょっぱいか

夏休みも終盤になってきました。残暑が厳しい中、夏休みの宿題に励んでいる小中学生の皆さんも大勢いることと思います。
愛知用水総合管理所では、夏休みの学習テーマを「愛知用水」としたお子さんの支援をすることとし、ホームページに右のコーナーを設けています。多くの方々にご活用いただくことを期待しています。

今日は、愛知用水の工業用水についてお話しします。愛知用水の水利用は、農業用水と水道用水もありますが、年間供給量の約50%は工業用水です。(※参考⇒こちら)

工業用水を供給している地域としては、岐阜県可児市と愛知県名古屋市南部及び名古屋市南部臨海工業地帯を含む7市2町です。
岐阜県可児市は可児市水道部、愛知県内は愛知県企業庁によって、製紙、自動車産業、機械工業、石油化学工業、製油、製鋼製鉄、電力、食品等の業種約80社に配水されています。いずれも日本のものづくりを支えている会社です。

年間の関係市町製造品出荷額は、約3兆6000億円(平成16年度)に達しています。概ね、毎日100億円程度の出荷額となります。愛知用水が通水を開始した直後の昭和38年度は約3260億円でしたから約11倍に増加しています。 

幾つかの工場を見学させていただきました。各工場の中には浄水場が作られ、各社の基準による浄水処理が施された後に利用されています。
工業用水では「水質は重要ではない」のではないかと考えていましたが、それは全くの誤認であり、工業用水の水質が製品の品質に大きく影響されることから大変厳しい水質管理が行われていました。
また、排水の環境へ与える負荷低減やコスト縮減の観点から水の循環利用が90%を超える高率で行われています。
工場の用水担当者の方からは、木曽川から取水する愛知用水の水質は大変良好で、特に塩素イオン濃度が低いことやカルシウム分が少ないことから良質の製品が製造できると言う話を伺いました。

私たちは、良質な水を確保し、安定して皆様方にお届けすることに全力をあげています。これからも、川の水を汚さない生活を続けましょう 
 
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