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2009年9月14日 上流管理所長:漆田 恭二  
#003 8月の防災対応について

愛知用水総合管理所 上流管理所長の漆田(うるしだ)と申します。上流管理所の近況を紹介させて頂きます。

上流管理所は、岐阜県八百津町にあります。上流管理所のすぐ横には木曽川が流れており、愛知用水はこの木曽川から取水しています。ここが、愛知用水幹線水路のスタート地点となります。
上流管理所では、木曽川の取水口から知多半島先端までの幹線水路約112qのうち上流区間約34qの施設管理を行っています。幹線水路が通過している市町は、上流から岐阜県の八百津町、御嵩町、可児市、愛知県の犬山市、小牧市、春日井市となります。

先月の8月11日(火)早朝に発生した駿河湾を震源とする地震は、東海地震の前兆かとも心配されましたが関連性がないとのことでした。
この地震で、上流管理所管内の基準地点のうち一つの地震計(名古屋市守山区)が震度4を観測しました。機構では、震度4以上の地震が発生した場合は直ちに出動し施設点検を実施します。このため、当日は、職員が早朝出勤し、約34qの水路施設を点検しましたが、異常はありませんでした。

愛知用水は、平成16年度までの水路施設の改築事業で耐震性の強化を図っていますが、震度6弱以上の地震が発生した場合は、木曽川からの取水を直ちに停止し、水道用水及び工業用水の供給を確保しながら施設の点検・操作を行い、安全を確認した上で通水を再開することしています。

また、今年は長梅雨などにより今までは水不足の心配はありませんでしたが、その反面、局地的な豪雨や長雨に悩まされました。機構では、ある一定以上の降雨があると防災態勢に入り、斜面の崩壊などがないか施設点検を行います。8月2日の日曜日には、降雨量が基準値(連続24時間雨量80o)を超えたため施設点検を実施しましたが、特に異常はありませんでした。

愛知用水で通水停止などのトラブルが発生すると地域住民等の方々に多大な影響が生じます。このため、日頃から施設の点検等を行っていますが、何事も早期発見、早期対応が求められます。皆様が愛知用水施設の異常を発見した場合は、連絡を下さいますようご協力願います。
(上流管理所 電話:0574-43-0527)

最後になりますが、愛知用水幹線水路のスタート地点である上流管理所に一度是非お越し下さい。事務所(取水口)は、土日祝日は門扉を閉鎖しておりますが、事前に連絡して頂ければ施設の見学も可能です。お待ちしております。
 
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