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2010年1月5日 中流管理室長:其田 敏 (姓はソノタと読みます)  
#006 中流管理室の仕事について

愛知用水総合管理所中流管理室では、木曽川の取水口から知多半島先端までの幹線水路約112kmのうち、中流部の愛知県春日井市高座町から愛知県大府市宮内町までの幹線水路約4kmと、愛知池を主な施設として管理を行っています。

これらの施設が所在する市町は、春日井市、瀬戸市、尾張旭市、長久手町、日進市、三好町、東郷町、豊明市、名古屋市、東海市、大府市の11市町です。

愛知用水の供給先は農業用水、水道用水、工業用水となっていますので、通水を停止すると利水者の皆様に大変な影響があり、一時たりとも通水を停止することはできませんので、安定した用水を供給し続けるために、幹線水路等の施設機能を確実に維持する必要があります。

そのため、通水をしながら点検できるように幹線水路を複線化(共用区間の2連化)しており、左側水路と右側水路をそれぞれ分割して片側で通水をしながら、もう一方の片側を空水にして点検・補修が出来る構造となっています。

片側での通水は水路の断面積も半分以下になりますので、水需要の多い夏期には片側では十分に対応できませんが、農業用水の需要が少なくなる冬期には対応できるようになっています。

今年度も中流管理室管内では複線化の仕組みを利用して、幹線水路の右側水路約2kmの点検・補修等を行い、コンクリートの強度、ひび割れ、摩耗、剥離、また水路の継目状況、漏水等の点検を行い、点検により発見した箇所は将来大きな破損にならないように補修を行いました。

この幹線水路を空水にする機会に、今年度は大府市の関係者にご協力を頂き、市内の共和西小学校5・6年生100名と校長先生、担任先生による幹線水路内に生息する魚類等の調査を行うことができました。結果は、ワカサギ598匹、ドンコ345匹、スジシマドジョウ10匹、カマツカ10匹、エビ78匹等でした。
調査に参加した生徒からは「魚がいて汚いと思ったが、上野浄水場でこの水をきれいにしている。たくさんの人がかかわってこの水を飲んでいるのだから、余計に水のありがたさが分かった」などの声がありました。
大府市の関係者の皆様、現場まで歩いて来てくれた共和西小学校の生徒、先生の皆様ご協力ありがとうございました。

また、施設点検・補修等の期間は通水方法が通常と異なりますので、この区間の幹線水路から取水されている愛知用水土地改良区、上野浄水場と連絡を取り合いながら十分注意を払い通水をおこないました。

今後も、地域の皆様が愛知用水とふれあえる活動をしていきたいと思いますので、その際はご協力・ご指導をよろしくお願いします。(中流管理室一同)

( 注:”中流管理室”は”愛知用水総合管理所 管理課”と合併しました 2012年4月現在)
 
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