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2010年4月8日 愛知用水総合管理所 管理課長:田村 俊秋  
#010 三好池・入鹿池(愛知用水の水源)が「ため池百選」に・・・・・

全国に約21万カ所あるため池の多くは長い歴史を有し、農業用水の水源として農業のいしずえを担うとともに、地域の文化にも深く関わり、周辺の農地や里山と一体になって生物の生育・生息の場になっています。また、豊かな自然環境とのふれあい・やすらぎの場など、多様な役割を発揮できる場でもあり、地域振興の核となる可能性を秘めています。

他方、農業者の減少・高齢化に伴い、従前のようなため池の維持管理が難しくなり、防災面での脆弱化や多様な役割の発揮が困難になることも懸念されています。

このため、農林水産省では、地域にとっての資源であるため池が、食料生産の場である農地を潤す水源として、地域活性化の核として保全・活用される取り組みの機運を醸成するとともに、ため池が有する多様な役割と保全の必要性を国民にご理解を頂く機運とするために、「ため池百選」を選定されました。

全国から600カ所を上回る応募があり、まず287箇所が一次選定され、平成22年3月11日に「ため池百選」で、愛知用水の水源である三好池と入鹿池が選定されました。

三好池はみよし市【旧三好町】にあり、愛知用水公団【現在の(独)水資源機構】によって農業用補助ダムとして昭和32年から34年に建設され、愛知用水土地改良区が維持管理している農業用のため池です。
このため池から農地に水を配り、水稲の他、特産の梨やブドウなどの生産を支えています。この池ではカヌー大会が行われています。池の周囲には2000本の桜、また、周回道路にはあじさいも植栽されており、地域住民の憩いの場となっています。

入鹿池は犬山市にあり、寛永10年(1633年)に尾張藩主徳川義直公により農業用ため池として誕生し、幾多の干ばつや豪雨と戦いながら、江戸時代から現在まで、尾張北部地域を潤し、地域農業の発展に貢献してきました。現在は入鹿用水土地改良区が管理しています。
本宮山・尾張富士・白山の尾張三山が池を囲み、隣の明治村は多くの方が訪れる観光地となっています。ツツジが咲き誇ったときはとても綺麗です。また、冬はワカサギ釣りでよく新聞に釣り情報が載っています。【寛永というと「寛永通宝」という江戸時代の貨幣が頭に浮かびませんか】

このすばらしい三好池・入鹿池に足を運ばれたらどうでしょうか。是非、ため池が持っている多様な役割について興味を持って頂けたら幸いです。
あわせて、地域活性化の核となるため池をきれいにしましょう。

私も三好池の清掃に参加しましたが、大切な水源に絶対にゴミは捨てないようにお願いします。皆さんのご協力できれいにしましょう。
 
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