主な利水効果の実績

 平成12年7月・8月の降水量は、平年の4割程度と少なく、木曽川水系では渇水状態となりましたが、長良川河口堰等によって新規に開発された水道用水が三重県中勢地域や愛知県愛知用水地域等に供給されたたため、断水が生ずるような事態には至りませんでした。

 また、平成17年の渇水では、木曽川水系のダムの貯水量が、近年最大の渇水年である平成6年よりも早いペースで減少し、深刻な渇水被害が心配されましたが、愛知県知多半島地域では長良導水による長良川河口堰からの安定的な給水により、水道用水の利用に節水などの支障が生じることはありませんでした。

 さらに、長良導水の未利用分(毎秒0.66立方メートル)を、愛知用水地域のうち知多半島地域に隣接する地域へ送水することで長良川河口堰の開発水を有効活用し、当時愛知万博開催中であった愛知用水地域への渇水の影響を緩和しました。

平成17年渇水における利水効果の図