堰右岸の溢流堤(いつりゅうてい)に設けた魚道で、自然の小川のような流れをつくり出し、多様な魚類等が遡上できるようにしたものです。
水路勾配を緩くするとともに、玉石などの自然石を配置したり、瀬(水深の浅いところ)や淵(水深の深いよどんだところ)を交互に配置し、多様な水深や流速をつくり、水路を蛇行させるなど、魚の休憩場所や避難場所を配置するなどの工夫をしています。
また、せせらぎ魚道の上流出口では、4つのゴム引布製起伏堰により、上流の水位変化に対応しています。
この魚道では、底生魚をはじめとする泳力の小さい魚類やモクズガニ、テナガエビ等のエビ・カニ類さらには泳力の強いアユなど多様な魚類等の遡上に効果を発揮しています。
せせらぎ魚道を遡上するアユ
ゴム引布製起伏堰