組織に関すること

国や県との違いは?
水資源機構は、独立行政法人です。独立行政法人は、国の各府省の行政活動のうち、政策の実施部門の一部を独立させ実施する機関です。
水資源機構の場合、資源である「水」を農業用水(農林水産省所管)・水道用水(厚生労働省所管)・工業用水(経済産業省所管)として提供し、また、洪水調節や流水の正常な機能の維持(国土交通省所管)を実施しています。このような複数の省庁が所管する水に関する多目的かつ複数都府県にまたがる広域で大規模な施設(ダム、水路、堰、湖沼開発など)を一元的に管理しています。
水道事業者との違いは?
浄水処理し各家庭に配水する事業は、水道事業者(都府県、市町村や水道企業団など)の仕事であり、水道事業者に「水」(水という資源・原材料)を提供する業務を担うのが水資源機構です。
水資源機構の水は、水道事業だけではなく、工業用水や農業用水、水力発電にも利用されています。こちらも、各事業者に「水」を提供するのが水資源機構の業務です。
建設会社やコンサルタント会社との違いは?
国の政策実施機関として、ダムや水路などの施設管理や関係者の利害調整を実施しています。施設建設や設備の更新計画を策定し、公共機関として、公平性、透明性を確保しながら、工事や調査、業務を発注します。発注後は、業務の施行状況や進捗等を監督し、計画どおり施行されているか管理します。
水資源機構の事業の範囲は?
水資源機構の事業は、水源(ダム等)で開発した水を利水者(水道事業者、土地改良区、工業用水道事業者)の施設まで届けることです。その先につながる浄水場や各家庭への配水施設は水道事業者が、田畑へは土地改良区等、工場などへは工業用水道事業者が受け持っています。