■環境保全対策の取組み

堤脚水路等を活用した生物生息空間の保全・創出への取組み

琵琶湖湖辺域は、豊富な植物群落と内湖や水田が連続して湿地環境を形成しており、多種多様な生物の繁殖・生育の場として重要な区域です。
しかし、近年内湖の減少、ヨシ群落や河畔林の減少、琵琶湖開発事業での水位操作や湖岸堤の設置およびほ場整備に伴う湖辺域の連続性の低下などの要因により、湖辺域が本来持つ機能の衰退がみられ、生物の繁殖・生息の場が減少しています。
湖岸堤は、琵琶湖沿岸の治水対策等を目的として設置された施設であり、内水を排除するための施設として堤脚水路が併設されています。
しかし、最近では経年的な劣化を受け堤脚水路の損傷がみられており、補修を施している箇所もあります。また、堤脚水路に隣接する機構管理用地では、定期的な除草作業などの管理を実施していますが、廃棄物の不法投棄が行われ周辺環境に悪影響を及ぼすケースが見られる状況であり、維持管理の合理化が求められています。 
滋賀県では、琵琶湖総合保全整備計画(マザーレイク21計画)を策定し、積極的なビオトープネットワークの補完、形成に取り組むものとしており、その中で堤脚水路の再自然化を挙げています。また、「琵琶湖・淀川流域圏の再生計画」の具体的方策の一つにも堤脚水路の再自然化が掲げられるなど、現状の堤脚水路の構造(コンクリート三面張)については、生態的には不十分な施設であると考えられています。
これらの背景を受け、琵琶湖開発総合管理所では堤脚水路の老朽化及び管理用地の有効活用等により改修を行う際には、自然環境に配慮した構造変更について検討を行うものとし、試験的に再自然化整備に取り組んでいます。


■吉川ビオトープ

■太田田んぼ池