■琵琶湖環境調査の経緯と調査結果

琵琶湖環境調査の経緯

琵琶湖開発施設が水辺環境に与える影響及び琵琶湖総合管理による水位変動の影響を把握します。

(1)琵琶湖水環境現況総合調査委員会(H3.1縲廩5.7 建設省、水資源公団)

琵琶湖水環境の実態を把握し、将来の水環境の変化に適切に対応できる基盤作りを目的とし、これまでの知見の集大成するとともに、水理・水文、水質、並びに生物の3つを柱とした琵琶湖の総合的な調査を実施し、今後のモニタリングのあり方について検討しました。

琵琶湖総合開発事業との関連において、特に水辺環境に関するモニタリングの実施及びモニタリング調査結果に対応する必要があります。過去の調査結果と比較検討が可能な代表点での調査を毎年継続的に実施し、渇水のような突発的な環境変化による諸現象を把握できるようにします。


(2)平成6年渇水 琵琶湖・淀川水環境総合調査委員会(H6.11縲廩8.3 建設省、2府2県、水資源公団)

平成6年渇水の流域全体の水環境に与える影響について検討・総括を行うとともに その結果を踏まえ、今後の渇水時における水環境保全のあり方や調査・研究課題、及び方針について提案を行いました。

琵琶湖全体を捉えた概ね5年周期での広域調査を行って、長期的な琵琶湖の生物の変遷をモニタリングしていく予定です。

琵琶湖の生物調査計画

調査区分

琵琶湖水環境現況調査
【定期調査】

琵琶湖水辺の環境調査
【琵琶湖湖岸全域調査】

調査内容

調査項目:

沈水植物、底質、底生動物、ヨシ調査

調査地点:

安曇川、早崎、赤野井(琵琶湖の三大ヨシ帯)

調査頻度:

毎年

調査項目:

(1)沈水植物(全域)
(2)沈水植物(季節変動)
(3)底生動物(全域)
(4)底生動物(季節変動)
(5)湖辺植物
(6)魚類

調査地点:

琵琶湖全域

調査頻度:

原則として上記調査項目を毎年1項目ずつ

なお、異常渇水等が発生した場合には、上記調査の他に補足調査を実施します。