沈水植物各種の優占順位をみるために分布の広がりを、出現測線数で出現頻度を、出現区画数で量的な多さを被度合計で示しました。
各種が出現した測線数、出現区画数および各種の被度合計の順位は、夏季の結果を示しています。多くの在来種は年間最大現存数を示していると考えられますが、外来種のコカナダモは現存量ピークを過ぎた時期であり、またエビモは夏眠時期であるため、これらの種については過小評価している可能性があります。
1997年から2002年に増えた種はヒロハノエビモ、マツモ、オオカナダモなどで、逆に減った種はコカナダモ、エビモでした。
2002年から2007年にかけて、被度が増えた種はクロモ、ヒロハノエビモ、オオササエビモです。コカナダモは1997年に出現測線数が約80%で上位(4位)でしたが、2007年には12位となり、出現区画数と被度も同様に順位を下げ、分布域の減少もみられました。
2007年から2013年にかけて、被度が増えた種はヒロハノエビモ、オオササエビモ、イバラモです。反対に被度が低下した種は、センニンモ、オオカナダモ、コカナダモ、ヒロハノセンニンモでした。
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