これからの一庫ダム
「循環型社会を目指して」
かつては「いなのささはら」と歌に詠まれた猪名野はわずか40年ほどの間に大きく変わりました。ニュータウンが開発され、ダムが造られ、空路・陸路の交通網が整備され、便利な都市になりました。
この農村から都市への移行は、猪名川流域に限りません。
日本中が変わりました。
その結果、流域の水循環を大きく変化・分断させ
洪水流量の増大、普段の河川の水の減少、水質汚濁、湧水の枯渇、生態系の分断など
新たな水をめぐるさまざまな問題も抱えるようになりました。
私たちはより良い暮らしを目指して試行錯誤しながら技術革新を試み
今、科学技術に支えられて生きています。
しかし、科学はイネを一束一束分けるように専門分化して開発された技術。
分断された技術を結び合わせる作業がまだ残されています。
猪名川流域に生きる人や組織が手をつなぎ、新たな循環型社会を築くため
一庫ダムも、水辺や再生された自然のみならず
水に係わるさまざまな技術・情報を提供し
猪名川流域のパートナーシップに協力したいと思います。
Hitokura Dam's Wish 知明湖 流域の暮らしとともに より