高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成22年1月28日号


 「暖冬」を予報した気象庁をして「予想外!」と言わしめた、昨年末からの寒波も一段落したようで、1/18以降は、比較的温かく穏やかな天候となりました。
 日中の気温の上昇につられるように、高時川の水量も増えてきて、21日(木)午後からは、チョットした洪水ほどの水位・流量となっていました。雪解け水の流入も手伝って、川の濁りもチョットした洪水並でした。
 まだまだ冬真っ最中、久々の「冬らしぃ冬」だとは思いますが、何といっても未だ1月です。 まだ降るでしょう? 雪! 暖冬予報よ何のその、被害の出ない程度に、たくさん降ってくれることを願っています(1/25、気象庁発表の天候の見通しでは、「2月〜4月はやや暖かめ」となってましたけど…)。
 平成22年1月18日(月)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成22年1月27日(水)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【1月20日】 日中、青空が見え始めたので、高時川上流域の巡視に行きました。高時川上流域を見渡せる山に上り、何とはなしに振り返ると、福井県側の山々はきれいに見えていました(写真-1)。思わずシャッターを押しましたが、よく見ると、滋賀県側の山の方が白く見える気がするんですが、如何でしょうか? 一方滋賀県側はと言ぅと、高時川上流域の山々は、深い雪にシッカリと覆われていました(写真-2)。観測機器などのメンテナンスに山に入りたいんですが、春までダメなんでしょうね。
【1月27日】 ポカポカ陽気に誘われて、河川巡視に出てみれば♪、真っ白に雪化粧した伊吹山が、存在感タップリに見えていました(写真-3)。そこに連なる岐阜県との境をなす山々も白銀の嶺となっていました。澄みわたる空の「青」と雪の「白」のコントラストが、実に見事な風景でした。
福井県側を望む
写真-1 福井県側を望む
(余呉町中河内より H22.1.20)
高時川上流域の山々
写真-2 高時川上流域の山々
(余呉町中河内より H22.1.20)
白銀の伊吹山
写真-3 白銀の伊吹山
(長浜市落合町より H22.1.27)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成22年の結果は速報です。

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