高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成23年1月14日号


 改めまして、新年おめでとうございます。お年も丹生ダムホームページを宜しくお願いします。
 湖北地方は、年末の天気予報どおり雪のお正月となりまして、昨年同様、元旦早々雪かきに勤しんだ方も少なくなかったよぅですが、皆さまのお正月は如何だったでしょうか。
 高時川は、年末からの安定した水量を保っているとともに、年末には見られた笹濁りもなくなって、澄んでキリッとした流れとなっています。
 気象庁によると、今週末には強い寒波が訪れるよぅです。冬らしぃ冬であるためにも、被害の出ない程度に、たくさんの雪に降ってもらいたいと思います。
 平成23年1月6日(木)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成23年1月12日(水)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【1月7日】 風もなく穏やかな冬晴れの下、余呉湖にはたくさんの水鳥が集まっていました(写真-1)。何種類もいたのですが、ついついマガモに目がいっちゃいました。鍋の季節ですし、不謹慎かも知れませんが、美味いんですもん。
【1月13日】 気合いを入れて、観測計器の点検に行きました。覚悟はしていましたが、着いてみると、辺りは想像以上に雪に覆われてました(写真-2)。計ってみると、積雪120cmほどでした。「参ったなぁ」と思いつつ、カンジキを履いての雪中行軍!、何とか観測所にたどり着きました。川沿いの水位観測所もご覧のとおり(写真-3)で、屋根に雪を積んだその姿は、重そぅで、とても痛々しく見えました。
マガモ
写真-1 マガモ
(余呉湖 H23.1.7)
積雪120cm
写真-2 積雪120cm
(余呉町中河内 H23.1.13)
水位観測所
写真-3 水位観測所
(余呉町中河内 H23.1.13)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成23年の結果は速報です。

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