水資源機構

荒川ダム総合管理所(浦山ダム・滝沢ダム)

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滝沢ダム

動画★滝沢ダム建設機械

滝沢ダム本体工事で使われた施工機械を動画で紹介します。滝沢ダムでは、2001年(平成13年)7月から2004年(平成16年)9月までダム本体のコンクリートを打設しました。一般のコンクリートは棒状のバイブレータを振動させて締め固めますが、滝沢ダムでは、発熱を抑えるためセメント量を少なくし堅く練ったコンクリートを振動ローラで締め固めるRCD工法という方法で施工されました。ダム工事で使用される数々の施工機械をご覧下さい。


(1)循環バケット

練混ぜられたコンクリートは、 モノレール式循環バケット(赤) にて先ずサービスホッパ(緑)へ 投入され、そこから順次と戻って くるケーブルクレーンバケット (黄)へ積み替えられます。 1回に4.5m3ずつ運んでいきます。
これらの機械は自動運転されています。

(2)ケーブルクレーン

ケーブルクレーンにてコンクリート打設現場 である堤体上のグランドホッパへ コンクリートを運搬します。 グランドホッパは9m3であり、 ケーブルクレーンバケット2回 分の容量があります。

(3)ブルドーザ(敷均し:湿地ブル16t級)

グランドホッパで受け取った コンクリートをダンプトラック25t にて堤体上を打設場所まで運搬します。 ダンピングされたコンクリートは、 1m強(27cm×4層で転圧後に1.0mとなるように)の厚さにブル ドーザにて敷均しされます。

(4)ブルドーザ(転圧:湿地ブル16t級)

コンクリートの敷均しは27cmの厚さ で4層行い、合計1.0m強(転圧後に1.0mとなる)の厚さにします が、その都度ブルドーザを前後に走らせ 転圧を行います。「ブル転」と呼ばれる 作業で、転圧効果を高め確実なものに すると言われています。

(5)目地切り機

コンクリートは、固まる際に熱が発生 し、ゆっくりと長い時間をかけて周辺温度へ下がっていき ますが、温度が下がると収縮しクラック が発生することになります。このため、 予め左右岸方向の15m毎に目地を設け、 それ以外にはクラックが発生しないよう にします。 この目地を造成するため、目地切り機で亜鉛鉄板を挿入しています。

(6)振動ローラ

1.0m強の厚さになったコンクリートを 振動ローラで転圧します。RCD工法 ならではの作業です。 RCD工法は日本で開発された工法で 今では、中規模以上の動力式コンクリートダムの施工で一般的に採用されています。 無振動で1往復、振動で6往復します。

(7)章動ローラ

振動ローラに続いて章動ローラが走り ます。章動ローラは水平方向の振動に より、コンクリート表面を平滑に仕上 げる効果があり、その後のグリーン カット(コンクリート表面の弱部を 次回の打設前に除去する作業)を容易 にします。

(8)バイバック

型枠際や構造物周辺の軟らかいコンクリート(有 スランプコンクリートという)と 堅く練られたRCD用コンクリート との接合を確実なものとするために、 バイブレータが4本装着されたバイ バックという機械で締め固めます。

以上が、RCD工法によるダム施工の一連の流れです。