※ナガエツルノゲイトウ(特定外来種)
    南アメリカ原産の外来種で、水辺の湿った環境に生える多年草である。在来種の植物を駆逐したり、
   水面上に繁茂することで水流を停滞させる。また、農業用水のポンプがナガエツルノゲイトウを吸い込む
   ことでスクリーンに目詰まりが生じ、ポンプ運転に支障を来している

(胴長着用の水資源機構職員、水まみれで奮闘!)

630日(日)、佐倉市臼井田干拓「通称かっぱ公園」(低地排水路)にて、水土里ネット印旛沼主催による「外来水草 ナガエツルノゲイトウ及びホテイアオイ」の防除作業が行われました。

防除作業は平成23年から数えて3回目となりますが地域住民、民間企業・団体及び関係行政機関から約160名の方々が参加しました。昨年、防除したナガエツルノゲイトウでしたが、再び水面を覆い尽くす状況を目の当たりに見た参加者は、その繁殖力の大きさに驚かされていました。

作業は水中からナガエツルノゲイトウを除去する水中班、それを陸に引き上げ仮置き場に集積する陸上班に分かれて協働作業を行いました。水資源機構職員は胴長を履いた出で立ちで水中班として作業に携わりました。水分を十分吸い込んだナガエツルノゲイトウは非常に重く、水中から陸上へ引き上げる人力作業は体力を極度に消耗し、バックホウなどの重機を使うこともありました。除去したナガエツルノゲイトウは外来生物法の防除計画の確認を受けた千葉県印旛土木事務所において処分することになっています。

大変蒸し暑いなかでの作業でしたが、体調不良を起こす人やけが人も無く作業は無事に終了しました。最後に地元の方々から参加者に対して、おこわ飯と取れたてのジャガイモや赤タマネギが振る舞われました。

         
      
■約160名の参加者の方々                  ■腰に疲労が溜まる引き上げ作業

           
      
■腰まで浸かっての水中作業                ■バックホウの高さまで積まれたナガエツルノゲイトウ