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霞ヶ浦の水位管理

これまでの水位

 常陸川、北利根川の拡幅が行われる以前の昭和20年代までの霞ヶ浦は、水はけが悪く毎年周期的に大きな水位変動を繰り返していました。また、その水位は潮汐の影響を受けるとともに、出水時には利根川本川の水位の影響を受けていました。昭和23年からの河道拡幅を行う事により、水はけが良くなったものの、海から塩水が遡上しやすくなり塩害の発生が増えました。
 昭和38年には、利根川からの洪水の逆流及び塩水の遡上を防ぐため、利根川との合流点に常陸川水門が設置され、水門操作による水位調節が開始された。昭和50年代以降は、水位が比較的安定するようになりました。それでも、霞ヶ浦の水位は常に変動しており、概ねY.P.+0.9mから1.3mの間で変動を繰り返しています。

水位変動図
既住の水位変動図(昭和6年から平成6年)

霞ヶ浦の水位管理

 霞ヶ浦の水位管理は、従来通り常陸川水門の操作により行いますが、開発事業の治水・利水の目的を達成するとともに、湖の水理特性を踏まえ、環境に配慮した水位管理を行います。具体的には、霞ヶ浦の周辺環境などを考慮して、ヨシなどの植物の生成期、開花・結実期である4月から10月中旬は、Y.P.+1.1mを中心として管理を行います。また、11月中旬から2月の間はかんがい期の水利用に備えるため、Y.P.+1.3mを目標に水位運用を行います。
  水利用は、水を無益に浪費することなく大切かつ有効に利用しています。渇水により、今後、霞ヶ浦の水位はこれまでに経験した水位より低下することがあり得ますので、湖の水理調査や、環境モニタリング調査を十分に行うこととしています。

管理目標水位グラフ
霞ヶ浦開発事業の管理目標水位

霞ヶ浦の水位管理

水質の現況

 霞ヶ浦は、流域面積が広く56の流入河川があります。湖面積に比べて水深が浅く、また停滞水域であるなど、その自然条件から水質が汚濁(富栄養化)しやすい湖であり、古くから水質汚濁の兆候が見られました。
 特に、高度経済成長に歩調を合わせ水質の悪化は顕著となり、昭和40年代後半にはCOD(生物化学的酸素要求量)で7r/l、昭和54年には11.3r/lと高い値となりました。そのため、夏になると植物プランクトンの一種であるアオコの異常発生も見られましたが、平成に入ってからはプランクトンの優占種が変化したことからアオコの発生は少なくなりました。
  その後、様々な水質保全対策が講じられてきていますが、平成24年におけるCODは7.7r/lと環境基準を大きく上回っており、水質汚濁は継続しています。

水質保全対策

 霞ヶ浦は、昭和47年に水質汚濁に係わる環境基準の「湖沼−A類型」に、昭和61年には「湖沼−V類型」に指定されています。
  また、霞ヶ浦の水質改善・保全を図るため、これまでに水質浄化のための法整備や水質保全計画の策定がなされました。昭和57年に茨城県は「茨城県霞ヶ浦の富栄養化に関する防止条例」を施行し併せて「霞ヶ浦富栄養化防止基本計画」を策定しました。さらに、昭和60年には湖沼水質保全特別措置法に基づく指定湖沼となり、茨城県、千葉県、栃木県は「霞ヶ浦に係わる湖沼水質保全計画」を策定し、これらの計画に基づき流域及び湖内における総合的な浄化対策が進められています。
  詳しくは、茨城県環境対策課のホームページをご覧下さい。

水質汚濁に係わる環境基準(湖沼−A類型)
  pH COD SS DO 大腸菌
群数
利用目的の
適応性


6.5以上
8.5以下
3mg/l
以下
5mg/l
以下
7.5mg/l
以下
1,000
MPN/100ml
以下
水道2・3級
水産2級
水浴
工業用水

農業用水
環境保全


水質汚濁に係わる環境基準(湖沼−V類型)
  全窒素 全リン 利用目的の適応性
V類型 0.4mg/l
以下
0.03mg/l
以下
水道3級
水産2・3種
工業用水、農業用水、環境保全


霞ヶ浦に係わる湖沼水質保全計画(第6期)の概要
計画期間 平成23年度〜平成27年度
水質の目標 平成27年度における水質(年平均)COD7.4mg/l、窒素1.0mg/l、全りん0.084mg/lとする
水質保全に
資する事業
下水道の整備、農業集落排水施設の整備、浄化槽等の整備、湖沼等の浄化対策
水質保全の
ための規制
生活排水対策、流出水対策、畜産業に係る汚濁負荷対策、漁業・養殖業に係る浄化対策、工場・事業排水対策、緑地の保全その他湖沼周辺の自然環境の保全
その他の措置 地域住民に対する知識の普及と意識の高揚、霞ヶ浦及び流入河川の水質状況の把握、霞ヶ浦環境科学センターと関係機関との連携による調査研究の推進、アオコの発生要因の究明及び対策、霞ヶ浦等の水環境の放射性物質モニタリング

水質監視体制

 霞ヶ浦では、西浦に湖心他3地点、北浦に3地点及び常陸利根川に3地点、計10地点に水質自動監視所を設け、CODなど9項目について常時、水質の監視を行っています。