南椎尾調整池は、霞ヶ浦から見ると筑波山の反対側(桜川市(旧真壁町))にあり、霞ヶ浦用水施設のほぼ真ん中に当たります。
調整池は筑波トンネルから水を受けとり、下流のパイプラインに水を流すタンクとして使われています。
なぜ、ここにタンクが必要なのか?というと、霞ヶ浦から送られた水が南椎尾調整池に到着するには2〜3時間かかります。
この水の遅れ(時間差)をリセットするために調整池が存在します。たとえば、調整池の下流で急に水が必要となった時、
調整池に溜めた水を下流に流して対応します。
逆に急に水が不要となった時、筑波トンネルから流れてくる水の一部を調整池に溜めて下流には必要な量を送ります。 |
小貝川水管橋は、小貝川(黒子橋上流)を横断する水路専用の橋で、長さは約260m、水路部分は直径2mの大型鉄製パイプ2本で造られており、
重さは約840トンあります。
水を運ぶ水路がパイプ(管)構造の橋なので、水管橋と呼ばれてます。
この施設は、「橋と水路が分かれていないこと(一般的には橋の上に水路が乗っているような構造が多い)」、
「管路が一直線ではなく両端部分が曲線となっていること」等の特徴があり、筑波山を望む景観にも配慮した形状としています。
またこの水管橋は錆から施設を守るために、フッ素樹脂という非常に強い塗料を塗っております。 |