水資源機構 利根導水総合事業所
 
 
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3.防災時の対応

大雨による洪水、地震、川に油や毒物が流れた場合には、わたしたちは「防災態勢」に入り、事故を未然に防いだり、被害を最小限にするための仕事をします。

大雨による洪水の場合には、堰のゲートを調節して川の水を安全に下流に流すとともに、水路の水があふれないように操作をします。また、普段は用水を流している水道を空にすることで、まわりの地域の排水を受け入れたりすることもあります。

地震の場合には、施設に被害がないか見回り点検をするとともに、万一施設が破損した場合には速やかな応急対策を実施します。

川に油や毒物が流れる水質事故が発生した場合には、水路に油が入らないようにオイルフェンスと呼ばれる帯状の浮きを張り付けたり、毒物が流れた場合には取水を中断したりしています。

水路に地域の排水を入れる操作 水質事故時のオイルフェンス設置
水路に地域の排水を入れる操作 水質事故時のオイルフェンス設置
 
そなえあれば・・・ 秋ヶ瀬取水堰での水質事故対応 (平成21年6月8日)の実例をご紹介します
 

 秋ヶ瀬取水堰では水質事故が頻繁に発生しますが、その都度、関係機関のみなさまのご協力等により大事に至らず、安全で安定的な用水供給の速やかな回復を行っております。しかしながら、今年に入って取水口前での油の流出事故が立て続けに3度も発生したことから、水質事故の原因となる河川への不法投棄防止の願いも込めて、地域住民の方々はもとより幅広い方々に今回の事故状況及び対応状況をご紹介します。

【6/ 8:月】昼前、取水口前に油が間欠泉のように浮いているのを発見。即刻、油吸着マットを設置し、防災態勢発令。朝霞浄水場では、取水を可能な範囲で減量。前2回の事故が、転落し流され沈んでいた車両からの時限爆弾のような油漏出であったことから、潜水調査の手配をとり、収束まで、夜間3時間ごとの現地確認など監視強化を続けました。

【6/ 9:火】荒川から隅田川への浄化用水の取水も、荒川上流河川事務所の了解を得て停止、取水口への水の流入を抑えつつ、午後から潜水調査。夕刻、やはり川底の堆積土に埋まっている車を発見、事件性があることから警察に処理を引継ぎました。

【6/10:水】埼玉県警機動隊の潜水調査とクレーン作業。ついに、平成14年に盗難された無人の乗用車が引き揚げられました。実は、引き揚げ時が一番緊張する時であり、今回も一気に油が漏れ、浄水場のみなさんの協力も得て、必死でマット増設の対応をしました。

【6/11:木】油を吸ったマットや塵芥の回収を行い、油の残存がないことを確認し、各取水を元どおりに戻して、17時に態勢を解除し、通常の管理となりました。水質事故など防災業務がある度に「ひと」「こころ」「もの」各々の「そなえ」が大切だと感じさせられます。

●ひと → 異常の予防・発見・対処の力、チームワーク、関係機関との連携・協力など
●こころ→ 常日頃の心構え、いざというときの判断、関係者への気配りなど
●もの → 監視システム、連絡・応援体制、油吸着マットなどの資機材など

 今回の水質事故では、さらにそれぞれの備えがあれば、憂いはなくならないにしろ、少なくなると思いを強くしました。
 そして、このような水質事故の対応は私ども水資源機構職員だけで出来るものでなく日頃から河川を見守っていただいている地域住民等の方々の協力があってはじめてなし得ることから、秋ヶ瀬取水堰、利根大堰や水路周辺で油の流出や魚が浮かんでいたり、何か異常に気がつかれた時は、ぜひ、水資源機構までご一報いただいて、「ひと」、「こころ」の備えにご協力下さるよう、よろしくお願い申し上げます。

車の引き上げ作業 オイルマットの設置
車の引き上げ作業
(車から油が一気に流れています)
オイルマットを敷設して
流れてきた油を吸ってます
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