水天宮(すいてんぐう)


福岡県久留米市にあり、現在あるお宮は第2代久留米藩主有馬忠頼公(ありまただより)の寄進によるものです。天御中主之神(あめのみなかぬしのかみ)・安徳天皇(あんとくてんのう)・建礼門院(けんれいもんいん)・二位尼平時子(にいのあまたいらのときこ)が祀られています。
天御中主之神は古事記において最初に出てくる神様です。全ての中心に位置されている神様だといわれています。また安徳天皇は建礼門院の息子であり、建礼門院は二位尼平時子と平清盛の娘です。
史実では、平清盛の死後壇ノ浦の戦いで敗れた平氏は滅亡し、安徳天皇、建礼門院、二位尼平時子は海に身を投げ、建礼門院だけが源氏の兵に助けられて京都で余生を送ったとされています。しかし久留米の水天宮の縁起によれば、実際には安徳天皇も二位尼平時子も海には沈まず、久留米まで逃れて来たとされています。
どちらが真実なのかはわかりませんが、久留米の水天宮にはこういった歴史の重みや情緒(じょうちょ)を感じさせるものがあることは事実です。悠久の歴史の風を感じに足を運んでみませんか?