渇水対策

「河川環境の保全」等のための流量の確保

 河川は魚などの生物が生息し、その水は農業用水、工業用水、上水道用水等に利用され、さらに、人々に潤いと安らぎを与えるものです。しかし、小石原川や佐田川は、長期間雨が降らなければ、河川の水が極端に少なくなり、時として、干上がることがあります。

 小石原川ダムでは、渇水時でも小石原川と佐田川に河川環境上必要な水量を確保するために必要な水を確保します。また、筑後川の河口から約20q上流にある瀬ノ下地点において河川流量毎秒40立方メートルを確保するため、他のダムとあいまって確保するため、必要な水量をの一部を確保します。
 これら必要な水量を確保するための容量として、約1,170万立方メートルを確保しています。これは福岡ドーム(容量176万立方メートル)の約7倍に相当するものです。

          小石原川における瀬切れ                    佐田川における瀬切れ

         (栄田橋下流3/000q付近)                (佐田川橋下流6/400q付近)

 

異常渇水時の緊急水の補給

 筑後川の水は、筑後川の流域内はもとより、流域外の福岡都市圏等においても利用されており、空梅雨や長期に渡る日照り等によって異常渇水となれば、筑後川の自流水の減少やダムの利水容量の枯渇による影響は広域的なものとなります。ダムの利水容量が枯渇し補給が不可能になるような異常渇水である、昭和53年や平成6年の渇水では、河川環境・水産業、流域内外の社会生活や経済活動に被害が及んでおり、異常渇水時の対策の緊急性及び必要性が高まっています。

 このようなダムからの補給が不可能になるような異常渇水時においても、社会生活、経済活動、河川環境等への被害を最小限にするための危機管理対策として、小石原川ダムの異常渇水時の緊急水の補給のための容量(渇水対策容量)に1,870万立方メートルの緊急水を備蓄し、異常渇水によって危機的な状況となった場合には、備蓄した水を緊急水として補給します。

 なお、異常渇水時の緊急水の補給は、筑後川流域内外のダム貯水量、各利水者の節水や取水制限、農業や漁業の被害、河川環境の状況等を踏まえ、広域にわたる関係者との渇水調整を経て実施することとしています。