水   温 :調査のために採水した水の温度です。

D   O :「溶存酸素量:issolved xygen」を指し、水中に溶け込んでいる酸素の
       量をさします。DOは水の自浄作用、水生生物の生存に不可欠なものです。

p   H :水の酸性、アルカリ性を示す指標で、pH7が中性になります。値が小さい

       と酸性、大きいとアルカリ性です。

B O D :「生物化学的酸素要求量:iochemicalxygenemand」を指し、有機物汚

       染のおおよその指標になります。この値が大きくなると、悪臭などが発生し

       やすくなります。

C O D :「化学的酸素要求量:hemicalxygenemand 」を指し、水中の有機物な

       どを酸化剤で酸化するときに消費される酸化剤の量を酸素量に換算したもの

       です。

S   S :水中に浮遊している、粒子状物質のことを言います。この値が大きいと透明

       度などの外観が悪くなるほか、魚類のえらが詰まって死んだり、水中植物の

       光合成に影響します。

大腸菌群数 :単位量あたりに含まれる「大腸菌群」の数を指します。

総 窒 素 :窒素化合物全体を言い、動植物の増殖に欠かせない元素で富栄養化の目安に

       なるものです。この値が大きくなると、赤潮・アオコを引き起こします。

総 り ん :りん化合物全体を言い、「総窒素」と同様に富栄養化の原因になります。り

       んも、赤潮・アオコの原因になります。

  調査地点   別添「水質調査箇所位置図」を参照してください。
  調査月   調査を実施した日付です。
  調査日  
  調査開始時刻:時 24時間制 採水または採泥(さいでい)を行った時刻を表します。
  調査開始時刻:分  
  天候   調査実施時の天候です。
  気温 調査実施時の気温です。
  貯水位 EL.m 調査実施時における東仙峡金山湖の貯水位です。
  流量(河川) m3/s 調査実施時における河川流量です。
  流入量(貯水池) m3/s 調査実施時における東仙峡金山湖への流入量です。
  放流量(貯水池) m3/s 調査実施時における東仙峡金山湖からの放流量です。
  透視度(河川) cm 河川の濁り具合を表す指標です。「>50」は「50cmより深く透視可能」を表します。
  透明度(貯水池) m 湖沼・海洋のような水深の大きい水域の濁り具合を表す指標です。
  水色(貯水池)   貯水池を上から見たときの、フォーレル・ウーレの水色階級による番号(1〜21、下の写真を参照)です。東仙峡金山湖の場合、5〜11が多いようです。
  全水深 m 調査実施時における貯水池の全水深です。
  採水水深 m 調査のために水を採った深さです。
  表層・1/2水深・底層   それぞれ、貯水池の水面から0.5m下・全水深の半分・水底から1.0m上を表します。
  外観   調査のために採水した水の、見た目の色です。
  臭気(冷時)   調査のために採水した水の、においです。
  水温 調査のために採水した水の温度です。
  濁度 水の濁りの程度を表したものです。
  DO mg/l 「溶存酸素量:Dissolved Oxygen」の略で、水中に溶け込んでいる酸素の量を指します。水の自浄作用、水生生物の生存に不可欠なものです。
  pH   水の酸性、アルカリ性を示す指標です。pH7が中性で、値が小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性が強くなります。
  BOD mg/l 「生物化学的酸素要求量:Biochemical Oxygen Demand」の略で、有機物汚染の大まかな指標になります。この値が大きくなると、悪臭などが発生しやすくなります。
  COD mg/l 「化学的酸素要求量:Chemical Oxygen Demand」の略で、水中の有機物などを酸化剤で酸化するときに消費される酸化剤の量を酸素量に換算したものです。BODと同様、有機物質量の指標になります。
  SS mg/l 「浮遊物質:Suspended Solid」の略で、水中に浮遊している粒子状物質の量です。この値が大きいと透明度などの外観が悪くなるほか、魚類のえらが詰まって死んだり、水中植物の光合成を阻害したりします。
  大腸菌群数 MPN/100ml 単位量あたりに含まれる大腸菌群の数を表します。大腸菌群とは、大腸菌及び大腸菌に極めてよく似た性質を持つ菌の総称です。
  総窒素 mg/l 水中に含まれる全ての窒素化合物(アンモニア態+亜硝酸態+硝酸態+有機体)を言い、動植物の増殖に欠かせない元素で、この値が大きくなると、赤潮・アオコを引き起こします。
  アンモニウム態窒素 mg/l アンモニア態窒素ともいい、水中にアンモニウムイオンとして含まれている窒素を指します。富栄養化の原因となるだけでなく、浄水処理における塩素の消費量を増大させます。
  亜硝酸態窒素 mg/l 水中に亜硝酸イオンとして含まれている窒素を指します。富栄養化物質であるほか、人体にも悪影響があります。
  硝酸態窒素 mg/l 水中に硝酸イオンとして含まれている窒素を指します。窒素化合物としては、自然の浄化機能の範囲で最も浄化が安定した状態ですが、富栄養化の原因物質になります。
  総リン mg/l りん化合物全体を言い、「総窒素」と同様に富栄養化の原因になります。りんも、赤潮・アオコの原因になります。
  オルトリン酸態リン mg/l 水中にリン酸イオンとして存在するリンを指します。水中の無機態リンのほとんどはこの形で存在しています。
  クロロフィルa mg/m3 光合成を行う全ての緑色植物に含まれるもので、藻類の存在量の指標となります。
  トリハロメタン生成能 mg/l 一定の条件下で水が持つ総トリハロメタンの潜在的な生成量を指します。総トリハロメタンは「クロロホルム」「ブロモジクロロメタン」「ジブロモクロロメタン」「ブロモホルム」の4物質の総称で、このうちクロロホルムは発癌性を持つことが知られています。
  2MIB ng/l 2-メチル・イソ・ボルネオールのことで、カビ臭の原因物質です。藍藻類のある種(フォルミディウムなど)や放線菌から作られます。
  ジェオスミン ng/l これもカビ臭の原因物質ですが、発生する藍藻類の種類(アナベナなど)が2MIBとは異なります。
  フェオフィチン mg/m3 クロロフィルと結合しているマグネシウムが脱離したものです。藻類が死ぬとクロロフィルからフェオフィチンに変化するために、藻類の死細胞量の指標になります。
  溶解性総リン mg/l 総リンのうち、水中に溶けているものを指します。
  溶解性オルトリン酸態リン mg/l オルトリン酸態リンのうち、水中に溶けているものを指します。栄養塩として植物に吸収利用されるため、富栄養化の直接的な原因物質となります。
  電気伝導度 mS/m 電気の流れやすさを示す数値で、水中に溶けている物質量の目安になります。
  全亜鉛 mg/l 自然界に広く存在する金属で、水中に多く含まれると白く濁ります。生体必須元素の一つですが、大量に摂取すると呼吸器や消化器に障害を引き起こします。
  カドミウム mg/l 亜鉛と共存する形で自然界に広く存在する金属ですが、人体への毒性は強く、イタイイタイ病の原因にもなりました。
  全シアン mg/l シアン化合物である青酸カリに代表されるように、人体への毒性は強いです。
  mg/l 古くから人類に利用されてきた金属の一つで、職業病としても長い歴史があるため、人体への影響面での研究も多くあります。
  6価クロム mg/l 酸性の水中では酸化力が強く、有毒です。
  ヒ素 mg/l 温泉水などに多く含まれていることがあり、人体への毒性は強いです。
  総水銀 mg/l 無機水銀と有機水銀を合わせたものです。水銀は常温で唯一液体の金属で、古くから防腐や消毒等に使用されてきましたが、人体への毒性は強いです。
  アルキル水銀 mg/l 有機水銀の一部です。人体に吸収されやすく、水俣病の原因となりました。
  PCB mg/l ポリ塩化ビフェニルのことで、天然には存在しない人工物です。幅広い環境下で安定的な物質であるために、生体濃縮による人体への蓄積が問題となっています。
  ジクロロメタン mg/l 揮発性有機化合物と総称される物質で、工業原料・溶剤・農薬等に広く用いられる反面、発癌性のあることが知られています。
  四塩化炭素 mg/l
  1,2-ジクロロエタン mg/l
  1,1-ジクロロエチレン mg/l
  シス-1,2-ジクロロエチレン mg/l
  1,1,1-トリクロロエタン mg/l
  1,1,2-トリクロロエタン mg/l
  トリクロロエチレン mg/l
  テトラクロロエチレン mg/l
  1,3-ジクロロプロペン mg/l 農薬類として分類される物質で、水源を汚染することが懸念されています。
  チウラム mg/l
  シマジン mg/l
  チオベンカルブ mg/l
  ベンゼン mg/l 揮発性有機化合物の一つで、溶剤等に広く用いられる反面、発癌性のあることが知られています。
  セレン mg/l 生体必須元素ですが、過剰に摂取すると中毒症状を引き起こします。
  フッ素 mg/l 環境水中に広く分布しますが、平成11年に水質環境基準項目に加えられました。
  ホウ素 mg/l
  1,4-ジオキサン mg/l 各種の工業溶剤などに用いられ、体内に吸収されると、肝・腎機能障害を引き起こすことが報告されています。平成21年に人の健康の保護に関する環境基準項目に加えられました。
※「<数字」は定量下限値未満であることを示し、その数値より少ない量であるために正確な量が測れなかった(定量できなかった)ことを表します。