菰野調整池は、三重用水事業地域の中央部に設けられ、主水源の中里貯水池からの導水と、地区内の田光川、三滝川、内部川、御弊川の各河川からの取水を貯留し、下流の幹線水路に送水するとともに、竹谷用水路へ農業用水及び四日市市、鈴鹿市、菰野町の水道用水を供給する。
ダムは、堤高28.40mのゾーン型フィルダムで、貯水池の有効貯水量は約1,600,000m3である。
ダムの基礎地盤は、新第3紀層茶屋の上累層の砂岩・泥岩の互層で、透水性の地盤である。そのため、浸透抑止土として、ダム上流にブランケット工、左右岸の袖部ではフェーシング工を施工している。
築堤材料は、ダム地点周辺で採取される泥岩及び砂岩を使用し、工事は近代化された機械施工を主体とした。ダムは、昭和61年3月に着工し、平成元年10月に竣工した。
なお、ダム湖の名称は、「菰野調整池」がもっと多くの人たちに親しまれ、もっともっと身近な存在となるよう、ダム湖の名前を公募。平成23年(2011年)2月に鈴鹿山脈 雲母峰(標高888m)の麓にあることと、「きらら」という言葉がきれいな水と水面が「キラキラ」光る美しい湖を連想させ、三重用水の清冽な水と豊かな自然に囲まれた菰野町のイメージにも通じることから「きらら湖」と名付けられた。
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