平成20年6月9日に、長良川河口堰管理所構内で神経性の毒を持つ「セアカゴケグモ」を発見しました。長良川河口堰管理所では、構内の駆除活動のほか、注意喚起を行っています。
平成20年度からセアカゴケグモの駆除活動を実施しています。
令和6年度の活動では、管理所構内でセアカゴケグモの成虫5匹、卵のう11個を駆除しました。
調査・駆除の状況(R6.6月)
セアカゴケグモは、①日当たりのいい暖かい場所、②巣をつくる適当な隙間があること、③昆虫などの餌が豊富にあること等を条件に巣をつくります。具体的には側溝の蓋の裏、水抜き管、自動販売機の裏、エアコンの室外機の裏等の人工的な構造物に巣をつくります。
それらの場所にセアカゴケグモを見つけた場合は、ピレスロイド系のスプレー式殺虫剤を用いて駆除することが出来ます。なお、過剰な薬物の使用は、環境上よくありませんし、他のクモも駆除してしまうこととなり、かえってセアカゴケグモを増やすことになりますので留意して下さい。また、全てのセアカゴケグモを駆除することは困難ですので、定期的に調査・駆除することが重要です。
セアカゴケグモ(大きい方がメス、小さい方がオス)
最近の咬傷事故は、庭やベランダに置きっぱなしにしているサンダル等の履物を履くときによく発生しています。履物を庭やベランダに放置しないことや、庭やベランダに置きっぱなしにしているサンダル等の履物を履くときには、十分に確認することが大切です。また、セアカゴケグモの駆除、庭や溝の掃除をする場合は、軍手等を着用し、出来れば長袖・長ズボンの着用も大切です。
セアカゴケグモに咬まれた場合は、すぐに傷口を洗い、毒を洗い落とすとともに、医療機関で受診して下さい。また、保健所等にも咬まれた旨の連絡をして下さい。