水がささえる豊かな社会 ~事業のあらまし~ 独立行政法人 水資源機構
12/24

11 大規模な地震の発生が懸念される中、安全かつ安定した通水を行うため、水路施設の耐震性能を評価し、万一被災した場合のリスクも踏まえ、計画的に耐震補強等の地震対策を実施しています。 下流河川の水位変動を考慮した高度な洪水時操作を短期間で訓練し習熟することを目的として、新たに操作訓練シミュレータを開発しました。この訓練シミュレータは、実際の防災操作時に近い状況を訓練できるよう工夫を取り入れたもので、ダム管理に携わる者の技術力向上に大いに貢献することが期待されます。今後は、これを水資源機構以外のダム管理者の方々にも利用して頂くことを考えています。 災害対策基本法に基づく指定公共機関として、国、被災地方公共団体その他の関係機関から災害等に係る支援の要請を受けた場合において、業務に支障の無い範囲で、機構の技術力を活かした支援等に努めます。 また、平成30年12月、(公社)日本水道協会と「災害時における支援活動に関する協定」を締結し、被災時の飲用水の確保、施設の早期復旧等に必要な体制を構築しています。災害時等における他機関への支援ダム操作訓練シミュレータを活用したダム防災操作 国や利水者、警察や消防などの各機関と連携した洪水対応演習、地震防災訓練などを日頃から実施し、洪水や大規模地震などの自然災害や水質事故に備えています。 また、鋼管やポンプ車などの資機材を備蓄し、施設における突発的な災害や事故の発生に備えています。大規模災害等に対応するための日常の訓練ポンプ車設営訓練シミュレータメイン画面ダム防災操作研修危機的状況への的確な対応平成30年7月豪雨での給水支援「災害時における支援活動に関する協定」調印式小笠原村母島での給水支援

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る