水がささえる豊かな社会 ~事業のあらまし~ 独立行政法人 水資源機構
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4・日本では、水資源の約9割を河川水に頼っています。 ・河川水の元となる雨水は、直接あるいは木々を伝い、山や森の地面に到達します。この水の大部分は山や森の土の中から、少しずつ川へ流れ、やがて大きな川へと成長していきます。 ・雨の降り方は一定ではないため、少雨が続き、河川流量の少ない状態が続くと渇水となり、逆に台風、梅雨などによって豪雨になると洪水が起こります。 ・このため、水の流れをせき止めて水を蓄え、調節する必要があります。このような役割を果たす施設をダムや堰といいます。ダムや堰には、洪水を防ぐ機能とともに、雨の多い時期も少ない時期も、同じように水が使えるようにする機能もあります。これまでの水需要の増加に対し、多くの方のご協力により、ダム、水路、堰などの施設が整備され、水の安定供給が図られてきました。 ・水は川、湖沼、地下水などから、水田や畑などに利用される農業用水に、あるいは浄水場に取り込まれ、汚れを取り、水道用水や工業用水になります。 ・このような水の供給をさらに安定したものとするために、地震等の大規模災害、施設の老朽化、地球温暖化に伴う気候変動といったリスクへの対応も欠かせません。水資源機構では施設の耐震化、ストックマネジメントの取組、危機管理能力の向上などを進めています。

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