■水質事故発生時の対応④水質改善に向けた取組発生件数ダム貯水池や用水路などでは、周辺で発生した交通事故、工場等からの流出、不法投棄等に起因する汚染物質の流入などにより水質事故が発生することがあります。令和5年度は、水路やダム貯水池等の機構施設やその周辺において11件の水質事故が発生し、その対応を行いました。水質事故の原因物質別発生件数を見ると、全11件のうち10件が油類流出を原因としたものでした。8642000 水質事故が確認されたときは、関係機関等で構成される水質汚濁対策連絡協議会において、利水者等と迅速な連絡調整を図り情報を共有するとともに、必要に応じてオイルフェンスやオイルマット設置による拡散防止と流出した油類等の回収作業を行い、下流への被害の拡大の防止に努めました。水資源機構が管理する施設や流入する河川において水質事故が発生した場合、対応の遅れによっては、取水停止等の重大な被害に至る可能性があります。このため水資源機構の各管理施設では、水質事故への備えを強化し、水質事故発生時の迅速かつ的確な初動対応や被害拡大の防止を目的として、油類の流出を想定したオイルフェンスの設置等の水質事故対応訓練を、定期的に行っています。水資源機構では、水系全体又は流域における関係機関が集まり、水質改善に向けた様々な施策について検討を行う場に参画し、貯水池や水道取水口における水質状況や水質調査結果等の情報共有を行うことで、流入水質の改善に向けた取組等施策の具体化に取り組んでいます。令和5年度 水質事故の原因物質別発生件数水質事故対応訓練(群馬用水)水質事故発生時の対策状況(オイルフェンス・オイルマット設置)水質保全対策協議会(阿木川ダム)水質事故対応訓練(利根川河口堰)141210油類化学物質油類・化学物質以外その他33
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