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| 河川環境を維持するために、水質を調べてデータを分析することも重要な管理の仕事です。そこで、六軒家川や正蓮寺川への分水による浄化効果や水質状態を把握するため、関連水域に測定ポイントを設け、毎月定期的に採水等による水質観測を行っています。 正蓮寺川利水事業完成後(昭和47年)の正蓮寺川、六軒家川の水質について、BOD(河川の汚れ具合を知るための指標のひとつ)に着目してみると、その数値が年々低下していることから、淀川からの分水の供給による浄化効果が出ていることがわかります。 |
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●主な水質測定項目は、PH、BOD、COD、DO、SS、濁度の6項目です。6つの水質測定項目とは?PH(水素イオン濃度) 水の酸性、中性、アルカリ性を示します。二酸化炭素量により大きく変化し、貯水池では植物プランクトンの光合成により二酸化炭素が消費されるため高い値(8〜9)のアルカリになります。PHの急激な変化は、河川では特殊な水の混入を示します。 BOD(生物化学的酸素要求量) 好気性微生物によって有機物が分解されるときに消費される酸素の量を示します。好気性微生物に分解できないものは測定できません。湖沼、貯水池などではプランクトン等の呼吸も影響します。最も広く使われている汚濁の指標で、BODが高いと悪臭の発生などが現れはじめます。 COD(化学的酸素要求量) 酸化剤により有機物が酸化されるときに消費される酸化剤の量を酸素量に換算したものを示します。BODとともに有機汚濁の指標としてよく用いられます。 DO(溶存酸素) 水中に含まれる酸素の量を示します。水中の酸素は、水生生物の生活には不可欠なもので、魚類等の呼吸や有機物の好気性分解に使用されます。有機物による汚染が著しいほど低い値を示します。 SS(浮遊物質・懸濁物質) 水中の粒子状物質のうち、粒径(1μm〜2mm)の含有量を示します。粘土鉱物に由来する微粒子や、動植物プランクトンおよびその死骸、下水・工場排水などに由来する有機物や金属の沈澱などが含まれます。ダム等での濁水の長期化には1μm以下の粒子の影響も大きいため、SSよりも濁度を調査した方が良いようです。 濁度 見た目の水の濁りの度合いを示します。地質による影響のほか、特殊な水の混入とも関係があります。標準液との色を比較する方法と、光の透過度を測定する方法があります。 |
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