高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成22年1月12日号


 寒中お見舞い申し上げます。 年末の天気予報どおり、雪のお正月となりまして、元旦から雪かきに勤しんだ皆さまには、大変お疲れさまでした。
 一方で、高時川はと言ぃますと、年末からの安定した水量を保っているとともに、年末には見られた笹濁りもなくなって、澄んだ流れを取り戻しています。
 「暖冬」を長期予測した気象庁にとって“予想外”だった、1/7の大雪ですが、高時川の流れを保つためには、まだ足りないんでしょうね。 新たな大雪に関する情報が発表されていますが、被害の出ない程度で、たくさん降ってくれることを期待しています。
 平成22年1月4日(月)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成22年1月12日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【1月6日】 滋賀・福井県境の栃ノ木峠に「淀川の源」の碑があります(写真-1)。淀川水系河川の源流として最北端に当たることから平成元年に建立されたものですが、すっかり雪に埋もれてしまってました。可哀想なので、お顔を出してきてあげました。(でも、1/7の大雪で、また埋まっちゃったんだろぅなぁ…)
【1月8日】 冬晴れの余呉湖畔に冬の風物詩発見! 平日にもかかわらず多くの方々がワカサギ釣りを楽しんでいました(写真-2)。釣り場受付の人によると、100匹!ほど釣って帰った方もいるそぅです。(1/12(火)の新聞に、3連休のときの賑わいが、報道されていました。)
【1月12日】 高時川右岸の河川敷で、“雪かぶり白菜”が収穫されていました(写真-3)。何でも、水分の多い白菜自身が凍らないよう、防衛本能的に糖分を蓄えて雪をしのぐんだとか…。結果的に甘くて美味しい白菜になっているそぅですが、なるほど、旬のものほど美味しい訳ですね。(いかん、また鍋が食べたくなってきた)
淀川の源の碑
写真-1 淀川の源の碑
(余呉町中河内 H22.1.6)
ワカサギ釣り
写真-2 ワカサギ釣り
(余呉湖 H22.1.8)
雪かぶり白菜
写真-3 雪かぶり白菜
(湖北町八日市 H22.1.12)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川の瀬切れ発生状況【平成22年1月12日現在】
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成22年の結果は速報です。

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