トップページお知らせ>トピックス

余呉小6年生が『炭焼』を体験学習しました

LINE

 平成22年11月4日(木)、余呉小学校の6年生36名の児童による、『余呉の炭焼』の体験学習が行われました。
 この体験学習は、『炭焼について理解し、森林と関わりながら生活してきた余呉について学ぶ』ことを目的に行われたものです。

 長浜市余呉町で今でも炭焼を実践している『余呉炭焼倶楽部』の人たちから、炭になる木の種類や重さ、焼きあがった炭の切り方などについてのお話を聞き、実際に本物の木を持ち上げて重さを確かめたり、焼きあがった炭をノコギリで切ってみて切り口などを観察しました。
 また、二つある炭焼窯の中を覗いたり窯の外側をよ〜く見たりして、天井の形や煙突の位置など窯の構造を学習しました。
 その他にも、炭になる木を一人一人がノコギリで切ってみて、作業の大変さを実感していました。
 最後の質問タイムでは、大勢の児童の皆さんが素朴な疑問や突っ込んだ疑問をたくさん投げかけ、予定時間をオーバーするほど熱心に学習していました。
 ときには、鋭い質問に炭焼倶楽部の人たちもタジタジという場面もありました。

 この体験学習が、山の恵みや、山と人々の暮らしの関わりを学ぶ上で、貴重な経験になったのではないでしょうか。

木の種類について説明を受けてます
木の種類について説明を受けてます
炭の切り口は?
炭の切り口は?

余呉炭焼倶楽部
 丹生ダム水源地域の住民と旧余呉町(現長浜市)、丹生ダム建設所が集まり、丹生ダム水源地域の活性化についての計画づくりや地域活性化に向けた方策の推進を図るため、『丹生ダム利活用検討会』を組織し、平成15年度から活動を開始しています。
 その中で、平成16年12月に炭焼技術を将来へ伝承する必要性の議論が持ち上がり、『山を慈(いつく)しみ、山に愛された昔の思い出の中から、今、廃(すた)れようとしている炭焼きの技術を未来に引き継ぎ残す』ことを目的として、平成17年6月に水源地域住民によって『余呉炭焼倶楽部』が設立され、炭焼き、炭の販売、学習会の開催などが行われています。