平成23年10月26日(水)、東京都の中学生38名による『余呉の炭焼き』の体験学習が行われました。
この体験学習は、修学旅行の中でのイベントで「炭焼き」を体験されたものです。
長浜市余呉町で今でも炭焼きを実践している『余呉炭焼倶楽部※』の人たちから、はじめに余呉町地域の概要として、気候、植生、産業、歴史などのお話を聞き、つづいて、炭が出来るまでの作業工程や炭になる木の種類や重さ、焼きあがった炭の利用方法などについて説明を聞きました。
そのあとに、実際に炭を作る作業として原木を炭焼き窯に入れる作業や別の炭焼き窯に出来上がっている炭を出す作業と炭をノコギリで切る作業を体験しました。
生徒たちは、炭焼き窯に原木を手で持って入れたり、炭焼き窯から炭を出したりと炭で黒くなりながら作業して大変さを実感していました。また、炭をノコギリで切る体験では、切るだけでなく、倶楽部の方が用意していた竹のうつわと草花などを使って、竹のうつわに入れた炭に、思い思いに装飾を楽しんでいました。
この体験学習が、自然を通して山と人々の暮らしの関わりを学ぶ上で貴重な経験になったのではないでしょうか。
![]() 炭焼きについて説明を聞いています。。。。 |
![]() 炭焼き窯に原木を入れています・・・ |
![]() 炭焼き窯から炭を出しています・・・ |
![]() 炭を竹のうつわに入れて装飾しています・・・ |
※余呉炭焼倶楽部
丹生ダム水源地域の住民と旧余呉町(現長浜市)、丹生ダム建設所が集まり、丹生ダム水源地域の活性化についての計画づくりや地域活性化に向けた方策の推進を図るため、『丹生ダム利活用検討会』を組織し、平成15年度から活動を開始しています。
その中で、平成16年12月に炭焼技術を将来へ伝承する必要性の議論が持ち上がり、『山を慈(いつく)しみ、山に愛された昔の思い出の中から、今、廃(すた)れようとしている炭焼きの技術を未来に引き継ぎ残す』ことを目的として、平成17年6月に水源地域住民によって『余呉炭焼倶楽部※』が設立され、炭焼き、炭の販売、学習会の開催などが行われています。