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| 下久保ダムの堆砂容量について |
更新日:2005/12/13 |
▼堆砂容量とは 河川には流水と一緒に土砂も流れており、ダムの貯水池には土砂が貯まります。この貯まった土砂を「堆砂(たいしゃ、たいさ)」と呼んでいます。ダムの計画では、この堆砂の分を「堆砂容量」としてあらかじめ見込んでおり、下久保ダムでも、ダムの総貯水容量(1億3000万m3)の中に堆砂容量(1000万m3)を見込んで計画されています。そして、残りの1億2000万m3の貯水量で洪水対策や渇水対策などの機能の発揮する計画です。 つまり、堆砂容量分については、堆砂で埋まることを前提としていますので、堆砂容量分の土砂が貯水池内に貯まっても、洪水対策や渇水対策などのダムの機能の発揮には問題はありません。
▼下久保ダムの堆砂状況 下久保ダムの堆砂容量には総貯水容量の約8%が見込まれています。管理開始の1968年から2004年末までの約36年間に、総貯水量の約6%まで堆砂していますが、残り約94%はもちろんまだ水が貯められます。平成16年度時点の具体的な数字は次のとおりです。
●総貯水容量 1億3,000万(立方メートル)(100%) ●H16までの堆砂量 806万(立方メートル)(約6%) ●残りの貯水容量 1億2,194万(立方メートル)(約94%) このように、下久保ダムが洪水対策や渇水対策などのダムの機能の発揮するのに必要な貯水量(有効貯水容量)である1億2,000万立方メートルは健在です。
▼堆砂対策の行方 下久保ダムは、神流川の水争いを解消し、あるいは、かつては東京砂漠と言われた首都圏の水事情を大きく改善するなどの利水効果を発揮し、一方洪水時には川を流れる水量を安全に調節する治水効果も発揮するなど、重要な社会資本として流域の皆さんの暮らしを支えています。 しかし、このまま堆砂が進行していくと、洪水対策や渇水対策などに活躍するダムの能力(貯水量)が徐々に減り、やがて少しずつ私たちの暮らしに影響が出てくることも懸念されます。また、仮に平成16年までのペースで今後も堆砂が進行したとすると、528年後(西暦2533年)には貯水池が土砂で一杯になる計算になります。 このことを踏まえ、私たち水資源機構では、この貴重なダムを守り、継続して暮らしを支えていくためには恒久的かつ安価な堆砂対策が必要であると考え、技術開発の取り組みを始めています。 また、河川に流れている土砂は河川環境(生物、景観など)にも必要であり、土砂が流れることにより河川環境が改善された事例が報告されています。下久保ダムにおいても、三波石峡に土砂を流す実験を平成15年から取り組んでおり、地域の方々から三波石峡の景観が蘇ったと好評をいただいています。 今後は、豊かな暮らしを支えまた河川環境保全のために”土砂を貯め込まない技術”が求められることでしょう。
▼よくある質問 Q 下久保ダムは既に80%が土砂に埋もれており使い物にならない。 A 下久保ダムは健在です。 平成16年時点の堆砂量806万立方メートルは、ダム計画時に見込んでいた「堆砂容量」の1,000万立方メートルに対しては約80%堆砂していることになりますが、前述のとおり貯水池全体の総貯水容量に対しては約6%の堆砂であり、また、あらかじめ見込まれている容量の範囲内なので、洪水対策や渇水対策などのダムの機能の発揮には問題はありません。また、堆砂容量相当分が堆砂した段階(堆砂量が総貯水容量の8%)でも、残りの貯水量(約92%)で引き続き治水・利水の機能は維持されますので、直ちにダムが使い物にならなくなるということもありません。
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