高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成23年2月9日号


 湖北地方の平成23年1月は、記録的豪雪に終わりました。余呉町柳ヶ瀬では1月としての観測史上最大積雪深249p(気象庁)を記録するとともに、福井県境の余呉町中河内では397pの最大積雪深を観測(国土交通省)しています。
 高時川は、キリッとした流れを保っています。2月に入ってからの豪雪がウソのよぅな冬晴れに、僅かに水量も多くなってきているよぅですが、若干の雪解けも混じっているのか、場所によっては僅かに笹濁っているところもあります。
 週間天気予報によると、またもや雪の予報が出ています。地元の人に言わせると「この時期が一番降る!」らしぃのですが、立春も過ぎたし、個人的には「もぅいぃよぉ〜」って感じです。果たしてどの程度の雪なのか、不安と期待で一杯です。
 平成23年2月2日(水)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成23年2月8日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【2月1日】 国道365号線で、イノシシの兄弟に出会いました(写真-1)。“どんこ”と呼ばれる大きさで、雪の壁に囲まれた車道上を2匹でウロウロしてました。行き交う車のドライバーも携帯電話を向けてましたが、本人たちも必死なんでしょう、小さい体で懸命に威嚇してました。
【2月2日】 記録的な豪雪がウソのよぅな冬晴れの午後、木之本小学校の校庭で、児童達が雪遊びに興じていました(写真-2)。昼休みだったのか、或いは先生もいたので午後の授業かも知れませんが、気がつけば、歓声を上げてはしゃいでいる子供たちに雪に見入っちゃってました。
【2月3日】 国道365号線の通行止めが解除されたので、上流域へ行きました。中河内地区では、住民の方がTVの取材を受けていました(写真-3)。国道こそ通行に支障のない範囲で除雪されてましたが、周辺の民家などは、まだまだ雪に埋もれたままでした。因みに、このときの積雪深は3.4mほど(国土交通省)だったそぅです。
どんこの兄弟
写真-1 どんこの兄弟
(余呉町池原 H23.2.1)
雪遊び?
写真-2 雪遊び?
(木之本町木之本 H23.2.2)
雪の集落
写真-3 雪の集落
(余呉町中河内 H23.2.3)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成23年の結果は速報です。

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