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 岩屋ダムは飛騨川の支流馬瀬川に建設され、木曽川河口
からおおよそ140Km上流の位置にある多目的ダムです。

水がささえる豊かな社会 独立行政法人水資源機構

   

岩屋ダムの概要

 岩屋ダムは、飛騨川の上流馬瀬川にあり、洪水調節・新規利水・発電の役割を持った多目的ダムです。

 事業は木曽川水系の洪水調節の一翼をになうとともに、かんがい用水、水道用水及び工業用水の需要に応じその必要量の供給を行い、発電(中部電力株式会社)を行っている総合開発事業です。

 昭和44年12月に建設省より水資源開発公団(ともに当時の組織名称)が事業を継承、工事は中部電力株式会社に委託して施工し、昭和51年に完成、昭和52年度から独立行政法人水資源機構(旧水資源開発公団)が管理しています。

 ダムは、木曽川中流岐阜県美濃加茂市で合流する飛騨川の上流支流、馬瀬川に建設され、木曽川の河口からおよそ140Km上流に位置します。

 馬瀬川は、岩屋ダムより約50Km上流の竜ヶ峰、川上岳を源とし、南流して弓掛川と合流後、岩屋ダムを通過して和良川と合流、下呂市金山町で飛騨川と合流する流路延長約70Kmの1級河川です。

目的(利水)

 

 岩屋ダムにより、最大毎秒45.69㎥の水が新たに生み出され、その水は愛知県、岐阜県、三重県、名古屋市、八百津町の3県1市1町に、かんがい(農業)用水、水道用水及び工業用水として供給されます。

目的(洪水調節)

 木曽川の河川整備基本計画では、犬山地点における基本高水を毎秒19,000㎥と設定され、岩屋ダム、阿木川ダム、味噌川ダム、新丸山ダムの洪水調節施設により毎秒6,000㎥を調節、犬山地点から木曽川河口までの木曽川で毎秒13,500㎥を流下させる計画となっています。
 岩屋ダムでは、岩屋ダムに流れ込む計画高水流量毎秒2,400㎥のうち毎秒2,100㎥をダムに貯め込み、毎秒300㎥に調節して放流する計画です。こうした洪水を貯め込むために、岩屋ダムでは5,000万㎥の洪水調節容量を確保しています。

 

 大雨が降ると、川の水が増えて大きな被害が出ることがあります。岩屋ダムでは下流河川の被害が少なくなるよう、ダムに流入する水の一部を貯めて、ダム下流へ放流する水の量を調節します。(洪水調節)

 岩屋ダムでは、洪水調節時に次のことを行います。
①関係機関への連絡
メールやFAXにより、岩屋ダム管理所の防災態勢や放流に関する通知並びに情報を関係機関へ連絡します。
②下流巡視及び警報
ダムからの放流に先立ち、下流河川の巡視や警報設備による放送及びサイレンの吹鳴等を行います。
③放流開始
下流河川において急激な水位上昇が生じないよう、ダムからの放流量を徐々に増やします。ダムからの放流量は毎秒300㎥一定となります。
④洪水調節終了後
洪水調節終了後は、毎秒300㎥の放流を継続して上昇したダム貯水位を低下させ、次の洪水に備えます。

管理施設

放流設備

放流設備

洪水放流用設備は洪水調節時に使用し、最大放流量は2門で4,000㎥/sの放流能力があります。

雨量観測設備

雨量観測設備

雨量観測設備はダム上流7ヶ所に設置されており、無線通信により観測データを収集し,ダムへの流入量の把握に使用しております。

水位観測設備

水位観測設備

水位観測設備は上流2ヶ所、下流2ヶ所に設置されており、河川の流況把握に使用しております。

堤体観測設備

堤体観測設備

堤体観測設備は、ダムの内部に地震計、浸透水量計、変位計が設置されており、ダム本体の状況を監視する設備です。

水質観測設備

水質観測設備

水質観測設備は、ダムへの流入河川である西村ダム地点、弓掛地点並びに岩屋ダム及び馬2ダム貯水池地点に設置し、水質保全役立てています。

多重無線設備

多重無線設備

多重無線設備は、全国の水資源機構及び国土交通省と専用無線通信ネットワークを構成し、電話、LAN、映像、データ等の情報を通信する設備です。

警報設備

警報設備

放流警報設備は、洪水時にダムに流入する水を貯留しながら下流河川へ放流するため、川の中や周辺の人たちに増水する旨の注意放送やサイレンにて周知する設備です。

電源設備

電源設備

受変電設備はダム管理に必要な電気設備への電源供給を行います。

予備電源設備

予備電源設備

予備電源設備は商用電源が停電した場合、発電機を起動し、管理に必要な電源の確保を行う設備です。

諸  元

貯水池の諸元

ダムの諸元

      

受益地域

過去の洪水情報水 質 情 報入札公告情報(本社HP)契約関係情報(岩屋)
PhotoGalleryWeareJWAサイトマップ

独立行政法人水資源機構 岩屋ダム管理所

〒509-1602 岐阜県下呂市金山町卯野原6-27

TEL:0576-35-2339(代) FAX:0576-35-2021

MAIL:JWA_iwaya@water.go.jp