私わたしたちが住すむ地球ちきゅうには、たくさんの川かわが流ながれ、大おおきな海うみがあるよね。水みずはあらゆる植物しょくぶつや生い き物ものの命いのちを支ささええている大事だいじなものなんだ。
私わたしたちが生いきるために必要ひつような栄養えいようを体からだの中なかに取とり入いれるのを助たすけてくれたり、いらなくなったものを体からだの外そとに運はこび出だすのを手伝てつだってくれる、大切たいせつな役割やくわりをしているんだよ。
朝あさ、顔かおを洗あら って歯はみがきをしたり、料理りょうりや洗濯せんたく、手洗てあらいやお風呂ふろなど、私わたしたちは1日にちの中なかで1人ひとりあたり200ℓ程度ていどの水みずを使つかっているんだよ!
500mlのペットボトルにすると400本程度ぽんんていどになるんだよ。
水みずは私わたしたちの生活せいかつになくてはならないものなんだね。 では、普段ふだん使つかっている、水道すいどうの水みずは、どうやって私わたしたちのもとに届とどいているんだろう?
学校がっこうで習ならったよ!「雨あめが降ふる→ダムにたまる→水路すいろで水みずを運はこぶ→浄水場じょうすいじょうできれいにする→水道管すいどうかんで届とどける」だよね。
正解せいかい! その中なかでも、水資源機構みずしげんきこうが、日本にほんの7つの水系すいけい(利根川とねがわ、荒川あらかわ、豊川とよかわ、木曽川きそがわ、淀川よどがわ、吉野川よしのがわ、筑後川ちくごがわ)のダムや堰せき、水路すいろをしっかりと管理かんりして、水みずが必要ひつような地域ちいきに水みずを届とどける重要じゅうような役割やくわりを果たしているんだよ。 それでは、水みずがどのように届とどくのか順番じゅんばんにみてみよう。
山やまや森もりに降ふ った雨あめは、土つちの中なかから少すこしずつ長ながい時間じかんをかけて、ゆっくり川かわへ流ながれ出だすんだ。
森もりが水みずをためておいてくれるから、森もりは緑みどりのダムとも言いわれているんだよ。でも、緑みどりのダムだけでは、水みずをためられる限界げんかいがあったり、下流かりゅうで水みずが必要ひつようなときに一定いっていの量りょうを川かわに流ながすことができないからダムが必要ひつようなんだよ。
水みずは自然しぜんから生うみ出だされる、貴重きちょうな資源しげんなんだね。
川かわに流ながれ出だした水みずは、ダムにためられて、いつでも水みずが使つかえるように、水量すいりょうを調節ちょうせつして下流かりゅうに流ながすんだ。
雨あめの降ふり方かた は、一定いっていじゃないから、ダムは雨あめが少すくないときや台風たいふうや豪雨ごううのときでも同おなじように水みずを使つかえるように調節ちょうせつしているんだよ。
特とくに、大雨おおあめなどにより川かわの水みずが急激きゅうげき に増ふえた場合ばあい、ダム湖こにたくさんの水みずをためこむことで、下流かりゅうに流ながす水みずの量りょうを安全あんぜんな量りょうに調節ちょうせつすることができるんだよ。(洪水調節機能こうずいちょうせつきのうというよ。)
川かわから離はなれた地域ちいきに多おおくの水みずを運はこぶために、水路すいろを使つかって水みずを届とどけているよ。
ダムから流ながされた水みずは、水みずを取とりやすいように水位すいいを調節ちょうせつした堰せきを通とおったあと、水路すいろに送おくられるんだ。その後あと、水田すいでんや畑はたけなどに利用りようされる農業用水のうぎょうようすいや、浄水場じょうすいじょうで汚よごれを取とって水道用水すいどうようすいや工場こうじょうで使つかう工業用水こうぎょうようすいとして供給きょうきゅうされているんだよ。
水資源機構みずしげんきこうでは総延長そうえんちょう約やく3,000kmもの水路すいろを管理かんりしているよ。
ダム、堰せきや水路すいろを通とおって川かわに送おくられた水みずは、安全あんぜんに飲のめるように「浄水場じょうすいじょう」という施設しせつできれいな水みずにするよ。
浄水場じょうすいじょうできれいにした水みずは、配水場はいすいじょうで必要ひつような量りょうに調節ちょうせつして、みんなの家いえや工場こうじょうの水道管すいどうかんなどに送おくられるんだ。
大切たいせつな水みずが届とどくまでに、ダムや水路すいろがとても大事だいじな役割やくわりを担になっていることが分わかったね。
ダムや水路すいろに異常いじょうや問題もんだいがないかを点検てんけんしたり、ちょっとでも異常いじょうが見みつかったらすぐに修理しゅうりしてあげることが大切たいせつなんだよ。
みんなが健康診断けんこうしんだんをして、病気びょうきが見みつかったら病院びょういんに行いくのと同おなじで、ダムや水路すいろも水資源機構みずしげんきこうの職員しょくいんさんが定期的ていきてきに健康診断けんこうしんだんをしてあげることが大切たいせつなんだね。
水路すいろが詰つまったら大変たいへんだから、水路すいろにたまる木きの枝えだやゴミの掃除そうじをしたりもしているよ。
特とくに台風たいふうや大雨おおあめの後あとは放ほおっておくといろいろなものが流ながれてくるから注意ちゅういが必要ひつようなんだ。
小雨こさめにより川かわの流量りゅうりょうが減少げんしょうしても下流かりゅうで水みずに困こまらないよう、ダムから水みずを補給ほきゅうしているよ。
台風たいふうや大雨おおあめなどによる洪水こうずいのはんらん被害ひがいから、みんなの暮くらしを守まもるために、ダムや堰せきのゲートを操作そうさしているよ。
川かわに住すむ生物せいぶつや植物しょくぶつの保護ほごや、漁業ぎょぎょう、景観けいかん・水質すいしつの維持いじなどのために、最低限必要さいていげんひつような水みずを川かわに流ながすことで、川かわの環境かんきょうを保全ほぜんしているよ。
ダムや水路すいろは、自然しぜんと共生きょうせいしていくことが大切たいせつなんだ。
そこで水資源機構みずしげんきこうはダムや堰せき、水路すいろを管理かんりするだけではなく、自然しぜんと共生きょうせいしていくための取組とりくみを積極的せっきょくてきに行おこなっているんだよ。
例たとえば、ダムや水路すいろの建設時けんせつじには、建設場所けんせつばしょに生息せいそくする固有種こゆうしゅの保存ほぞんに取とり組くんだり、ダムの建設後けんせつごも植林しょくりん・植樹しょくじゅ、魚道ぎょどうや川かわの設備せつびなどに取とり組くんでいるんだ。
岩屋いわやダム管理所かんりしょでは、毎年地元まいとしじもとの小学生しょうがくせいを対象たいしょうとした環境学集会かんきょうがくしゅうかいを開催かいさいしているよ。
ダム下流かりゅうに生息せいそくする水生生物すいせいせいぶつの観察かんさつとアユの稚魚ちぎょの放流ほうりゅう体験たいけんを行おこない、地域ちいきと一体いったいとなった自然環境しぜんかんきょうの保全ほぜんや美うつくしい景色けしきを残のこし続つづける取組とりくみをしているんだ。
一庫ひとくらダムでは、「水みず・人ひと・自然しぜんの調和ちょうわ」をスローガンに、地域ちいきに永ながく親したしまれるダムを目指めざしているんだ。そのために、地元じもとの方々かたがたと協力きょうりょくしながら、エドヒガンという種類しゅるいの桜さくらの苗なえをダムの広場ひろばに植うえたんだよ。
エドヒガンの苗なえが大おおきくなって花はなが咲さくには、6年ねんから8年ねんもかかるから、それまでみんなで大切たいせつに育そだてているんだ。
ダムに流ながれ着ついた流木りゅうぼくを「チップ」に加工かこうし、無料むりょうで配布はいふすることにより、流木りゅうぼくの処分量しょぶんりょうの削減さくげんに努つとめています。
阿木川あぎがわダムでは、細こまかい根ねを張はる空芯菜くうしんさいをダム湖こで育そだてているよ。ダム湖この水質すいしつを悪わるくしてしまう植物しょくぶつプランクトンの栄養えいようとなるダム湖内こないの「窒素ちっそ」や「リン」を減へらすことで、水質改善すいしつかいぜんに役立やくだてています。
ダムや水路すいろについて、水資源機構みずしげんきこうの仕事しごとや取組とりくみについて、いろいろ分わかってきたかな?
もっと知しりたくなったら、YouTubeやXなどSNSも更新こうしんしているので、ぜひチェックしてみてね!
他ほかにも水資源機構みずしげんきこうでは、出前講座でまえこうざや展示会てんじかいなど、様々さまざまなイベントも実施じっししているんだ。もっとダムや水路すいろについて知しりたくなったら遊あそびに来きてね!