ダム周辺案内
観光案内
濡れ地蔵:鎌倉時代
古くは背後の山から水を引いて、この地蔵菩薩に注いでいたというので、俗に濡れ地蔵と呼ばれています。この像は、左手に宝球、右手に鎖杖を持った半身彫の立像で、舟型に掘りくぼめているのが光背の部分です。
背部の右側に「建長六年甲寅八月十五日建」と二行に陰刻されているので、鎌倉時代の造立であることが知られています。
室生ダム完成(1974年)以降の「濡れ地蔵」は、室生ダムの運用により、貯水位を高くする秋から春にかけては水没し、梅雨や台風に備え貯水位を低くする春から秋にかけてはその秀麗な姿を現す磨崖仏となっています。
室生ダム貯水位と、濡れ地蔵の出没の関係はこちらの図を参照してください。 関係図
最新の室生ダム貯水位はこちら リアルタイム情報

室生寺(五重塔):奈良時代・国宝
総高16.7m、屋外に建つ五重塔では最小のもので、可憐な姿のなかにも、りりしい感じのする室生山中の傑作です。
室生寺には、この五重塔の他にも金堂、灌頂堂などがあり、金堂の内陣には本尊釈迦如来立像をはじめ薬師如来立像、地蔵菩薩立像、文殊菩薩立像、十一面観音菩薩立像の五尊像が安置され、さらにその前面には十二神将像が一列に安置されています。
また、四月下旬から五月上旬にかけては石楠花の花も咲き、いっそう美しい景観になります。
- 住所
- 奈良県宇陀市室生区室生78
- 問い合わせ先
- 0745-93-2003
大野寺磨崖仏
宇陀川の渓流を隔てた断崖に、高さ13.4mの磨崖仏がある。鎌倉時代初期の承元三年(1209年)に完成された弥勒仏です。
- 住所
- 奈良県宇陀市室生区大野1680
- 問い合わせ先
- 0745-92-2220
滝谷花しょうぶ園
開園時間
- 午前9時 〜 午後5時
- 開園期間
- 花しょうぶ園(6月上旬〜7月上旬)
あじさい園(6月中旬〜7月上旬) - 住所
- 奈良県宇陀市室生区滝谷365
- 問い合わせ先
- 0745-92-3187
室生ダム周辺ハイキングコースの紹介
深谷渓谷:室生ダムから室生寺へ
室生ダムを起点に上流右岸に流れ込む深谷川沿いに散策するコースで所用時間は約3時間のコースです。
室生ダムの右岸に流れ込む深谷川に沿って上流に向かい、「龍鎮の滝」(龍鎮神社)を左手に見てさらに上流へ向かいます。
渓谷では、せせらぎの音を聞きながら鳥、魚、トンボ、植物など観察でき、涼風により爽快な気分を味わうことが出来ます。
途中の室生集落内には樹齢三百年のしだれ桜を有する西光寺や、地滑りを立体映像で疑似体験できる「地滑り資料館 あさぎりホール」があります。室生ダムも映像の中で紹介されています。コースは、一部急な坂道がありますが、比較的平坦なコースで分岐点には案内板があります。
※ 降雨による川の増水や害虫等には十分注意しましょう!
室生ダム周遊ウォーキングマップ