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正蓮寺川利水事業によって新設された高見機場では、高見地点で取り込んだ感潮水を下流の正蓮寺川や六軒家川へ流し、河川浄化機能を維持しています。また、都市用水として毎秒8.5m3を河川維持用水から転用し、毎秒5.195m3の水道水と、毎秒3.305m3の工業用水に利用しています。管理開始から30余年が経過する現在まで地域発展に貢献してきました。
こうした中で、正蓮寺川等の周辺地域では環境を改善するとともに、より有効に土地を活用す
るため、河川管理施設、公園施設、高速道路等の整備が進められています。正蓮寺川利水施設の移築工事は、このような総合整備の一環として着工している大阪市道高速道路淀川左岸線1期事業の建設に伴うものです。高速道路の建設に際して、約1kmにわたる分水施設等が支障となるため、高見機場のポンプの改造、分水路、工業用水導水施設(下流部)並びに大阪府所有の排流渠(はいりゅうきょ)を移築しました。一次工事は平成10年度から本格的にはじまり、14年度にわたってほぼ5年間で終了することができました。
この移築工事は、浄化用水の確保、高潮時対策を実施しながら移築することから、水資源開発公団(現:水資源機構)が阪神高速道路公団から受託して施工しました。 |
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