高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成22年2月24日号


 バレンタインデーも過ぎて、2週目に比べると日中は幾分過ごしやすくなった3週目ですが、朝晩はヤッパリ…でした。週間天気予報の雪マークもまんざらではなくて、丹生ダム建設所周辺では、日中も時おり雪が舞っていました。高時川の流れは、山の雪解けも落ち着いたのか、2週目に比べると水量、濁りとも幾分落ち着いてきていました。
 新聞報道によると、「琵琶湖に飛来していたコハクチョウの北帰行がピークを迎えた」よぅです。 といぅことは、湖北の春の訪れも近いといぅことか? なんて思っていたら、20日(土)以降の暖かいこと! まさに春の陽気といった感じです。いつまでモツのかこの陽気、高時川の流れはますます穏やかになって、冷たく澄んだ水に戻って、静かに流れていました。
 こんなに暖かくなるんなら、久しぶりに洗車をしておけばよかったとチョッと後悔しています。といぅよりも、早く雛人形を出して飾らなきゃ!娘がお嫁にいけなくなっちゃうよぉ〜。
 平成22年2月16日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成22年2月22日(月)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【2月16日】 前の週までに比べると幾分穏やかで過ごしやすかったこの日、高時川右岸に整備されたグラウンドで、10名余りの方々が、グラウンドゴルフを楽しまれていました(写真-1)。川のそばじゃ吹く風も冷たいだろぅに「元気だなぁ」と思う一方で、「最近は外で遊ぶ子供を見ないなぁ」とも思ってしまいます。ヤッパリ何かと物騒だからでしょうか?
【2月22日】まったくもって春の陽気、暖かくなりました!丹生ダム建設所裏の土手に、フキノトウが顔を出していました(写真-2)。例年3月のひな祭り頃と思っていましたが、今年は幾分早いのでしょうか、それとも私の気付くのが遅いだけなんでしょうか?
【2月23日】コハクチョウの北帰行がピーク!と新聞に載ったのが先週末、そぅいや通勤途中に見なくなったなぁと感じてはいたんですが、今日はいました。水鳥ステーション前の琵琶湖に、10羽前後の一団が(写真-3)。穏やかな波に揺られながら羽づくろいをする姿が、旅立ち前の身支度に見えて、「また戻ってこいよぉ」といった気分でした。
グラウンドゴルフ
写真-1 グラウンドゴルフ
(湖北町速水 H22.2.16)
フキノトウ
写真-2 フキノトウ
(丹生ダム建設所裏 H22.2.22)
旅立ち前
写真-3 旅立ち前
(湖北町今西 H22.2.23)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成22年の結果は速報です。

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