高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成22年12月28日号


 色々あった平成22年も、御用納めの日を迎えました。皆さん、今年やり残したことはありませんか?
 高時川のシッカリとした流れは、クリスマス寒波も手伝って水量も幾分多く、笹濁りの流れとなっています。もぅ瀬切れることも無いでしょう。
 今年の漢字一字は「暑」だそぅですが、確かに暑くて長い夏でした。一方、平成22年の瀬切れ確認日数は67日でした。猛暑続きの梅雨明け頃には「今年の瀬切れは如何に?」なんて思ってましたが、結果的には平成8年の調査開始以降で4番目の少なさでした。7月の梅雨前線出水、8月の台風4号、9月の台風9号はじめ、瀬切れそぅになるとタイミングよく雨が降ったためと思われますが、最多日数(128日間)を確認した昨年と比べて半分程度ですから、自然って、ますますもって奥が深いものですねぇ。
 気象庁によると、大荒れの年末年始となりそうだそぅです。また元旦から雪かきでしょうか?
 平成23年が、皆さまにとってよい年となりますことを祈念しつつ、今年最後の「川模様」とさせて頂きます。
 平成22年12月21日(火)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成22年12月27日(月)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【12月24日】 観測装置点検の帰り道、稲刈り後の田んぼにたくさんのサルがいました(写真-1:カメラを向けると動き出しちゃったので写真はブレてます)。クリスマス寒波の前哨戦のよぅな小雪舞うなか、一心不乱に何かを食べていました。本格的な積雪期を前にして、サルも必死なんでしょうね。
【12月27日】 風もなく穏やかな冬晴れの下、高時川の河川敷で練習中のサッカー少年達に出会いました(写真-2)。寒さなんて関係ない!といった感じでボールを追って走り回る姿を見るにつけ、子供はヤッパリこぅでなくちゃ!って思っちゃいました。頑張れ、未来のJリーガー達!
【12月28日】 クリスマス寒波も手伝って、余呉町中河内辺りの積雪は40cmほどとなっています。滋賀・福井県境の栃の木峠にある「淀川の源」の碑も、雪の帽子をかぶっていました(写真-3)。じっと見ていると、手拭いを頭にのせて温泉につかっているよぅなその佇まいに、ちょっとだけ気持ちが柔らかくなりました。
サル!
写真-1 サル!
(余呉町下丹生 H22.12.24)
サッカー少年
写真-2 サッカー少年
(湖北町河毛 H22.12.27)
「淀川の源」の碑
写真-3 「淀川の源」の碑
(余呉町中河内 H22.12.28)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成22年の結果は速報です。

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