高時川の川模様 〜河川巡視で出会ったもの〜
平成22年12月16日号


 師走も半ばを過ぎましたが、皆さん新年を迎える準備は進んでますか?
 高時川は、澄んでキリッとした流れとなっています。前回の川模様では「12月に瀬切れ…」なんて言ってましたが、私の杞憂に終わったよぅです。12月に入ってからも、水量は減ってきていましたが、この地域特有の“時雨”も手伝って、比較的シッカリした流れとなっています。
 13日(月)以降、雨の日が続いていたので、今日なんか、もしかしたらビワマスが上ってきてるかな? なんて思いながら巡視してましたが、ビワマスはおろか、何の魚影も発見出来ませんでした。釣り好き親父に言わせると「濁りが出て無いからなぁ」とのこと。何とも難しいですねぇ?!
 何だかんだで今年もあと2週間、やり残したことの無いよぅラストスパートで頑張りましょう!
 平成22年12月6日(月)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 平成22年12月16日(木)の状況
阿弥陀橋上流
阿弥陀橋上流
福橋上流
福橋上流
びわヤナ
びわヤナ

 ダムダムくん  定点写真撮影場所  ニューちゃん
注)地図中の市町名・地点名は、平成21年12月31日現在の標記となっています。
 河川巡視等で職員が現場に出かけた際には、自らが気がづいた様々な状況も撮影しています。これらの記録は、移りゆく周辺環境を把握し、それらの情報を有効活用していくためのものでもあります。

【12月6日】 馬渡橋(国道8号線)の上流側に、カラスがハンパなく集まっていました。水際にいて何をするんだろぅと思って見ていると、文字どおり「カラスの行水」を始めました(写真-1)。人間に対して使うときはあまりよぃイメージはない言葉ですが、本家がヤッてるのを見ていると「実はカラスってきれい好きなのかなぁ」って思っちゃいました。
 姉川と高時川の合流点に架かる難波橋脇の土手に、見覚えのある黄色い花が咲いていました(写真-2)。近づいてみるとタンポポ? 傍らには、既にワタゲになったのもありました。そんなに暖かかった記憶は無いんだけどなぁ。間違いないとは思うのですが、詳しい人がいたら、教えて下さい。
【12月16日】 雪の予報もあった本日は、粉雪混じりの河川巡視となりました。長浜市街地に雪が降る目安とされている伊吹山も、うっすらと雪化粧してました(写真-3)。ついに湖北地方も本格的な冬到来!といったところでしょうか。冬タイヤに履き替えるのも、急いだ方が良さそぅですね。
カラスの行水
写真-1 カラスの行水
(湖北町小今 H22.12.06)
タンポポ
写真-2 タンポポ
(長浜市難波町 H22.12.06)
伊吹山
写真-3 伊吹山
(長浜市今町より望む H22.12.16)
 高時川の中下流部では、水面がなくなり川が干上がる「瀬切れ」という現象が毎年のように発生しています。瀬切れの結果、遡上したアユなどが大量に死んでしまうとともに、周辺では死んだ魚による強烈な悪臭被害も発生しています。
 また、高時川下流域は昔から地下水に恵まれた地域で、水道用水などの水源として年間1.5〜2.5億m3が利用されてきました。しかし、近年、一部の地下水位は低下傾向にあり、安定的な地下水利用に対する不安があります。
高時川瀬切れ発生状況
注1)平成13年と平成14年は調査を行っていません。
注2)平成22年の結果は速報です。

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