ご来訪の方へ霞ヶ浦を「学ぶ」
霞ヶ浦にはさまざまな生き物が生息しています
このページでは、 これらの生物についてご紹介しています。
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カサスゲ(カヤツリグサ科)
高さ1m程で、群落を作り、花を咲かせます。昔は乾燥させた葉が蓑笠を作るのに使用されました。
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ヨシ(イネ科)
霞ヶ浦全域で見られる抽水植物で、茎を密生して大群落をつくり、高さは1~3mになります。
大型抽水植物では、もっとも岸側に分布します。 -
マコモ(イネ科)
多年生の抽水植物で、水底の地下茎から1~2mの茎を立てます。
8月~10月頃開花します。
霞ヶ浦全域で見られ、やや泥深いところを好みます。 -
オギ(イネ科)
高さは約2m。
ススキによく似ていますが、株をつくらず湿った場所を好み、花がつく頃、下の葉がなくなるという特徴があります。 -
ミクリ(ミクリ科)
浅い水中に生える抽水植物で、底土中に地下茎があり、群落をつくります。
茎は70~80cmになり、6~8月に花を咲かせます。 -
ヒメガマ(ガマ科)
高さは1.5~2.5m程で、茎葉を水上に抽出し、群落をつくります。
霞ヶ浦では最も多く見られるガマです。 -
セイタカアワダチソウ(キク科)
高さは約1~3m。
土手などに好んで自生し、秋にあわのような黄色い花序を多数つけます。 -
タコノアシ(ユキノシタ科)
高さは約30~80cm程で、葉先が尖っています。
8~10月に黄緑色の花を咲かせ、低地の湿地や河原に生育します。 -
ガガブタ(ミツガシワ科)
アサザの近縁の浮葉植物ですが、7~9月に小振りの白い花を咲かせます。
霞ヶ浦における分布は非常にわずかです。 -
アサザ(ミツガシワ科)
水中から長い茎を伸ばし、葉を水面に浮かべる浮葉植物です。
6~9月に黄色い花を咲かせます。 -
ミズアオイ(ミズアオイ科)
高さ20~40cmの1年草で、9~10月に紫色の美しい花を咲かせます。
湖の浅所、水辺の湿地、ハス田などに生えます。
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コヨシキリ(ヨシキリ科)
小型の鳥で夏に渡ってきて日本で繁殖します。越冬地(東南アジア・中国)の影響を受け、生息数が減少しています。
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ハヤブサ(ハヤブサ科)
とても速く飛翔する猛禽類で、主に、鳥を捕食しています。
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ミサゴ(ミサゴ科)
魚を捕食する猛禽類です。獲物の魚を掴んで飛ぶ姿も見かけることがあります。
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トビ(タカ科)
日本でよく見られるタカの仲間で「ピーヒョロロロロ・・」とよく鳴きます。
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チュウヒ(タカ科)
全長約50~60cmの渡り鳥で、冬に飛来します。
アシ原のある広い湿地を好み、ヘビやネズミを捕獲します。 -
ハイイロチュウヒ(タカ科)
チュウヒと同じく越冬のため霞ヶ浦を訪れます。
バードウオッチャーに人気で「ハイチュウ」と呼ばれています。 -
チョウゲンボウ(ハヤブサ科)
全長35~40cm程の留鳥で、セッカやオオヨシキリなどをエサにすることもあります。
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コイ(コイ科)
全長40~100cmにもなり、霞ヶ浦全域で見られます。
重要な水産資源となっており、養殖も盛んに行われています。 -
キンブナ(コイ科)
全長15~30cmの小形のフナの仲間で、泥質の止水域に好んで生育します。
雑食性で、水底にすむ昆虫類などを食べます。 -
ハクレン(コイ科)
中国から移入された魚で、植物プランクトンを食べています。
日本では利根川・霞ヶ浦でのみ繁殖を続けています。 -
タイリクバラタナゴ(コイ科)
全長3~10cm程になり、付着藻類などをエサとしています。
雄が鮮やかな婚姻色を現す、美しい魚です。 -
オイカワ(コイ科)
全長8~12cmで、湖の湾奥部や湖岸部に生息します。
淡い桃色の横しまを持っており、小動物や付着藻類などをエサとします。 -
シラウオ(シラウオ科)
本来は海で育つ魚ですが、霞ヶ浦のシラウオは淡水に順応して生息しています。
全長6~9cmで、9~12月が漁期になっています。 -
トウヨシノボリ(ハゼ科)
湖沼の小石の多い底に生息しており、体長は6~12cm。
吸盤状の腹びれがあります。食用としても利用されます。 -
ヌマチチブ(ハゼ科)
全長3~6cm程の魚で、霞ヶ浦ほぼ全域に生息しています。
秋から初冬にかけて引綱や張網で大量に捕獲されます。 -
ワカサギ(キュウリウオ科)
全長10cm程の魚で、動物プランクトンをエサとします。
霞ヶ浦では重要な水産資源となっています。
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テナガエビ(テナガエビ科)
体長10cm程になり、霞ヶ浦のほぼ全域で見られます。
霞ヶ浦では漁獲量第1位を占めている、重要な水産資源です。 -
イサザアミ(アミ科)
体長1cm程のエビに似た甲殻類で、霞ヶ浦で大量に捕獲されます。
天然魚や養殖魚の良いエサとなっています。 -
オオユスリカ(ユスリカ科)
汚れた水域の泥底に生息しており、体長は3cm程、鮮やかな赤い体をしています。
湖にすむ多くの生物のエサとなっています。 -
ヒメタニシ(タニシ科)
殻の高さが約3~4cmの小型のタニシで、食用にはあまり利用されませんが、天然では多くの魚のエサとなっています。
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ヤマトシジミ(シジミガイ科)
殻長約4cm程のシジミで、塩分のある水域の砂や砂泥地にすんでいます。
霞ヶ浦では最近棲息の範囲が狭まっています。 -
ユリミミズ(イトミミズ科)
霞ヶ浦のほぼ全域に見られ、さまざまな水生生物のエサとなってその生命を支えています。
体長は最大10cmに達します。
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ミクロキスティス(クロオコックス科)
富栄養化の進んだ水域に発生する代表的な藍藻類で、大発生して、アオコを形成することで知られていますが、霞ヶ浦では、近年減少しています。
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アナベナ(ネンジュモ科)
藍藻類の1種で、富栄養化の進んだ水域を好みます。
ミクロキスティスと同様、アオコを形成しますが、近年減少しています。 -
キクロテラ(コアミケイソウ科)
珪藻類の1種で、淡水の湖沼で普通に生息しています。
霞ヶ浦では、春季や冬季に多く出現します。 -
オシラトリア(ユレモ科)
藍藻類の1種で、富栄養化の進んだ水域を好みます。
近年霞ヶ浦では、オシラトリアの仲間が増加しています。 -
フォルミディウム属の1種(ユレモ科)
藍藻類の1種で、富栄養化の進んだ水域を好みます。
霞ヶ浦では近年、オシラトリアの仲間と同様、増加しています。 -
アファニゾメノン(ネンジュ科)
藍藻類の1種で、富栄養化の進んだ水域を好みます。
本種は、ミクロキスティスやアネベナと同様、浮きやすい構造になっています。 -
ハネウデワムシ(ドロワムシ科)
貧栄養湖から富栄養湖まで、いたるところの湖沼で見られます。
ケンミジンコ 動物プランクトン 橈脚目のノープリウス期
一般にケンミジンコと呼ばれている仲間の初期幼生期の総称です。
霞ヶ浦では、ヤマトヒゲナガミジンコ、オナガケンミジンコ等が多く出現します。 -
ゾウミジンコ(ゾウミジンコ科)
全国各地の湖沼、池等に広く分布し、富栄養湖には特に多く見られます。
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ツノフタオワムシ(フタオワムシ科)
フタオワムシの仲間は、全国各地の湖沼、池等に広く分布します。
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ツボワムシ(ツボワムシ科)
富栄養化したアルカリ性の淡水域に見られ、霞ヶ浦では7~11月に多く出現します。
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フクロワムシ(フクロワムシ科)
全国各地の湖沼、池等に広く分布し、中~富栄養湖に多く見られます。
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アズマモグラ(モグラ科)
体長は約10cm程の哺乳類の仲間です。
夜行性で、土の中にすみ、小動物をエサにしています。 -
ハタネズミ(ネズミ科)
草原や河川敷などに生息しています。
体長は約11cmで、尾が短く、頭が大きいのが特徴です。草食性。 -
アカネズミ(ネズミ科)
体長約12cm、尾の長さは体と同じ位あります。
背中が美しい赤褐色で、腹部が白いのが特徴です。 -
タヌキ(イヌ科)
体長は約50~60cm、体重は3~9kg程です。
嗅覚、聴覚にすぐれ、やぶ地や湿地の木根本など巣を作ります。 -
イタチ(イタチ科)
体長約30cm、体重は400~500g程です。
水辺に好んで生息し、小動物をエサとしています。
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ニホンアマガエル(アマガエル科)
体長は3~4cm程で、低木や草地にすんでいます。
体の色は緑色ですが、土の上などでは灰色に変わります。 -
トウキョウダルマガエル(アカガエル科)
主に関東地方や仙台、新潟に分布するカエルで、トノサマガエルとも呼ばれ、体長は8cm程です。
水量が比較的多いところに産卵します。 -
ニホンアカガエル(アカガエル科)
体長は5~6cm程で、赤褐色の体色を示します。
1~3月に、水田やみぞなどに大きな卵のかたまりを産みます。 -
ウシガエル(アカガエル科)
体長は15cm程で、食用ガエルとも呼ばれています。
アメリカが原産地ですが、1919年頃、日本に移入されました。
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アオダイショウ(ヘビ科)
日本ではもっとも大きくなる、全長1.5~2.3m程のヘビです。
ネズミ類を好んでエサとします。 -
カナヘビ(カナヘビ科)
全長約20cm程。
ヘビの名がついていますが、トカゲの一種です。
草むらや河原で見ることができます。